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「もはや食べ物ではなく放射性廃棄物です」








8/17 RussiaToday
「非常に深刻な事態が進行中です
これは7月1日と8月12日大きなの余震の後に始まりました
この余震により、パイプや地下の建物が破損している可能性を示しています







政府による福島県民に対するあからさまに誠意のない
(誠意のなさが全く隠しきれていない)対応




「最も汚染された学校...」


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03. 2011年8月17日 09:09:34: j9DUhTP03k

… ところで福島で暮らしている知り合いがいる方はビタミンB17のサプリをとるように勧めておいて下さい。

ビタミンB17といえば、NY の癌センターで研究をしていた杉浦兼松さんが有名ですよね。癌ビジネスはドル箱なので、ありとあらゆる手で治療方は隠匿されてきましたが、もうそんなことを言っている時代ではありません(得に原発事故のあった日本は)。杉浦さんもその研究所を追い出されて、次にやってきたお金で買われた犬たちが、杉浦さんの研究結果を否定していましたが。

英語の分かる方はこのビデオから始めて下さい。日本が癌大国になることを絶対に阻止しましょう!!!


Cancer - The Forbidden Cures



アミグダリン(ビタミンB17)は、ガン細胞に直接攻撃する唯一の天然物質です。

世界3大長寿国のガン保有率はなんと5%未満、そしてアメリカインディアンもガンはほとんど無いと言われています。各地区とも気侯や環境等は異なっていますが、共通している点が何点か有るのです。

まず、自然が残っており、自然と共に生活する習慣とゆるやかな時間の流れを感じさせる生活リズム、即ちストレスの少ない人間関係と環境そして食事、自然の恵みをいっぱいに受けた旬の食材なのです。

食材の中で特筆すべき事は、主食として、また、副食として常に大量に食している食材の中にアミグダリン(ビタミンB17)の多い食べ物を食していることで、文明先進国と言われる国々から比べるとアミグダリン(ビタミンB17)摂取量が200倍と言われています。

ロシアのコーカサスでは、ペトノレーシカ(野菜)を毎目大量に食すうえに、未精白穀類(玄米)を食し、パキスタンのフンザでは、杏の種の油で炒めた物を常食とし、エクアドルのビルカバンバでは、ユカイモを食します。
これらの食物には、大量のアミグダリン(ビタミンB17)が含まれているのが特色です。すなわち、アミグダリン(ビタミンB17)が、ガン無き世界を作り上げているとも言えるのです。

日本にもあったアミグダリン(ビタミンB17)
日本では昔から、漢方薬の桃仁(桃の種)として使用されているのは、バラ科の植物で、仁の中にはアミグダリン(ビタミンB17)が入って入るからです。

食用ではないのですが、同じバラ科の植物にビワがあり、ビワの葉には、20ppm、ビワの種には2.93g/100g含まれており、ビワの種は葉の約100倍もの量のアミグダリン(ビタミンB17)が含まれています。このビワ葉については、色々な研究、治療例、商品が出ており、種も色々なところで使用されておりますが、さらにたくさんの量(60倍)のアミグダリン(ビタミンB17)を含んでいるのが、梅の種の仁です。つまり、昔から天仁(神)様と言われ、硬い殻を割ってまで食べていたのです。

また、種ごと飲み込んでおられる方(梅の種健康法)もあり、あの硬い種が、不思議な事に胃で全て溶けてしまうのです。また、生梅の種を多量に積み上げておくと、熱を持ち自然発火する事がある。種でこのような事が起こるのは、梅だけではないだろうか。梅の種は、これほどのエネルギーを持っていることが明らかです。

アミグダリン(ビタミンB17)で発表されている効果

○ガン細胞を100%死滅させる。
○細胞を補体活性(若返らせ、元気にする)をする。
○天然のアスピリン(痛み止め)。
○抗ヒスタミン(花粉症などで使用)作用。
○イボ、シミ、魚の目等が消える。
○泥酔状態でも、二日酔い、悪酔い。

http://c-lively.com/cancer/index.html



http://www.asyura2.com/11/senkyo118/msg/163.html より転載






癌ビジネスが流行る理由はとりもなおさず標準医療がなさけないことにありますが、しかしながら一般人の理解不足もひどいです。「がん治療の常識・非常識 」(ブルーバックス)田中秀一著には癌治療がいかに過去数十年の間進歩してないかが書かれている。こんなの読まなくたって知ってて当然でしょう。ここで質問や回答を見ていると感じるのは、本当に病気というものを理解している人がほとんどいないわけです。免疫革命で有名な安保徹先生は癌に放射線、抗癌剤、手術は有害無益だと力説しています。そうとう頭が悪くなければ気がつくはずなんです。癌のメカニズムを知っていれば癌に薬物療法は効かないはずだと断言できるわけです。私も同意見ですが、一般の人は安保先生のレベルまで頭が達していないんです。病気というものがなんで存在するのかが理解できていないわけです。インフルエンザ騒動にしても惨澹たる状況です。それでどんどん高額医療費がかさむわけです。病気というものの本質を知っていれば極端な話、医者なんかいらないわけです。自分で治せるわけですから。治せる自信のある人はもともと病気にはならないで天寿をまっとうするんです。理解できていない人間が膨大な医療費を無駄遣いしているというなさけない現実があるわけです。民間療法はね。まずいんですよ。そんな方法で治ったら標準医療が金儲けができなくなるわけですから。ちゃんと仕組みができてるわけです。でも最近の傾向をみてると本当に代替医療は力をつけてきた感じがしますね。以下はインフルエンザワクチンがどれだけ効かないか、無駄であるかを論証した本です。もちろん抗癌剤が効かないのも同じ理由です。不思議でもなーんでもありません。
参考文献:『インフルエンザワクチンは打たないで!』母里啓子 双葉社



http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1426886589 より転載







癌の自然療法
ハンス・リューシュ著世界医薬産業の犯罪(三交社、原書1982年刊)より

(管理者コメント)
これは特殊な例?いや、そうではありません。癌と診断され手術を奨められても拒絶し、自然療法で治ったあるいは癌で死ななかった人は結構な数存在するのです。現代医療界がこのような治療を”妨害”しなければもっと多いはずのものなのです。そして、メディアが広告主に遠慮しないで報道すればもっと一般の人が知ることになるのです。

体内では常に癌が発生し一種の免疫力で退治する、いわば癌戦争が起こっている。癌を作りやすい食事や無用の薬が、癌細胞の発生を退治出来ないまでに増やした結果人は癌になる。薬を絶ち正しい食事を厳格に守ることで免疫力が勝って、一旦できた癌をも退治出来ると云うことなのです。残念ながら日本にはこの種の専門家が少ない。

しかし、この事実は予防にこそ生かせます。原理は簡単です。自然・有機食品のみを食べ、薬・化学薬品とおさらばすればいいのです。具体的に書きますと以下のようになります。

むやみに抗生物質を飲まない。むやみに薬を飲まない。むやみに漂白剤を使わない。
むやみに合成洗剤を使わない。食品添加物が入った食品を徹底して避ける。
農薬がかかったような野菜果物あるいはOPPなどで汚染された輸入柑橘類、合成保存料が入った飲料を飲まない。
体調を整えるというような薄弱な理由でエストロゲンのようなホルモン剤を飲まない。
酒タバコはできるだけ少なく、可能なら完全に止める。ピルは使用しない。
アスパルテームなど人工甘味料は摂取しない。黴びたような古い食品を摂取しない。
食品以外の要素を付け加えれば、ケイタイや電気剃刀は使わない。高圧線や磁気浮上鉄道に近づかない。

これらの全てを守ることは指導者なしには困難ですが、これらを可能な限り守ることで癌になる確率を、5割、8割といったレベルで小さく出来ます。
次の引用は七九年九月七日、『フィラデルフィア・インクワイアラー』に載った、ダビー・デイヴイスという女性の談話である。
「私の母は九年前、癌と診断されました。医者や病院が与えようとしたのは希望ではなく、大がかりな手術でした。それでは母は生命は助かったとしても、一生寝たきりになる可能性が十分でした。母の癌は心臓のまわりをぐるりと取り巻き腹部にまで広がっているというものだったのです。しかし母は幸運にも、現代医学以外の道もある、ということを知っていたのです」。
ダビーさんのお母さんは、フロリダに住む生化学者の友人を捜しあて、その友人の指示するビタミンと自然食の厳しい食餌療法を守ったのだった。
「今、母は私よりも元気なくらいです」とダビーさんは言う。
現在の癌治療は億万ドルビジネスだ。信じたくないことだが、これは厳然たる事実である。癌を治さずに、ただ、患者の生存期間を引き延ばす。患者にとっては拷問である。一方、自然療法(医師によるもの、カイロプラクティック、食餌法などすべてを含む)は費用がかからない。もしアメリカで、癌治療法として自然療法が合法化されれば、金儲けの手段を失って路頭に迷う人が多数出るだろう。

この記事には誤りが一カ所だけある。「患者の生存期間を引き延ばす」というくだりである。大抵の場合、引き延ばすことはほとんどなく、苦痛を倍加させながら短縮してしまうと言ってよいだろう。

いずれにせよ、この種のニュースが全国レベルで報道されるのは非常に珍しい。癌ビジネスの利益の妨げとなるようなニュースは、すべて、オピニオン・リーダーとなるべき大手の新聞によって揉み消されてしまうのである。新聞社が製薬シンジケートの直接の保護下に入っている場合もあり、製薬会社からの広告収入に依存せざるを得ない場合もある。




http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/iryousangyouhanzai/100sizentiryou.htm より転載






奈良療法院 津野式びわ温灸 津野
「びわ温灸はなぜ効くのか?」
「びわの成分アミグダリン(B17)とは?」
ある論文を基に徹底解明していきます。

アメリカのクレブス博士の論文タイトル引用

ガン無き世界
世界三大長寿国は5%以下のガン保有率
その要因は食生活にあった!

現在、2人に1人のガン保有率、年間25万人以上が死亡1位を示すガン。昔はたとえ有ったとしても、これほどの死亡率はなかった.なぜ、ガンになるのか? 
ガンは、体の細胞の病気です。その細胞は、DNAの遭伝子(遭伝情報)をもとに正しく生きており、その情報は45億年自然界で生きてきた自然界で生きる為の情報なのです。しかし、現代社会は科学が進み、自然界には無かった物(例;農薬、化学調味料、空気中の化学物質、界面活性剤、旬を問はない食材、人体に良いとされる微量物質の多量投与etc.)や生活環境の変化(例;電磁場による弊害、多量の情報、その他あらゆる事のスピード化etc.)による肉体的・精神的な急激な変化が、自然の中で生きることのみ出来る細胞に対して多大な負荷となり、細胞が変異し、人体にとって異物となるガンになるのです。
元来、体内には異物をやっつける白血球があるのですが、ガンは特殊で白血球が近づけないのです.その為一度出来たガンは消えにくく、食生活や環境の偏移によるストレスに対して免疫力などの基本体力低下により、さらにガン細胞は増加してしまうのです。正にこれがガンなのです.だからこそ生活習慣病と言われるのです.


ガン無き世界
 世界三大長寿国のガン保有率はなんと5%未満、そしてアメリカインディアンもガンはほとんど無いと言われています.
各地区とも気候や環境等は異なっていますが、共通している点が何点か有るのです。
まず、自然が残っており、自然と共に生活する習慣とゆるやかな時間の流れを感じさせる生活リズム、即ちストレスの少ない人間関係と環境そして食事、自然の恵みをいっぱいに受けた旬の食材なのです。
食材の中で特筆すべき事は、主食として、また、副食として常に大量に食している食材の中にアミグダリンの多い食べ物を食していることで、文明先進国と言われる国々から比べるとアミグダリン積取量が200倍と言われています。
 ロシアのコーカサスでは、ペトルーシカ(野菜)を毎日大量に食すうえに、未精白穀類を食し、パキスタンのフンザでは、杏の種の油で炒めた物を常食とし、エクアドルのビルカバンバでは、ユカイモを食します。
これらの食物には、大量のアミグダリンが含まれているのが特色です。すなわち、アミグダリンが、ガン無き世界を作り上げているとも言えるのです。

ガン細胞を死滅させる、アミグダリンのメカニズムと効用

①ガン細胞は特殊で、負(一)の電気を帯びたタンパク質の膜に覆われている為、白血球(リンパ球、単球)も負(-)の電気のため、免疫力が高 くても近づけず体内から消す事ができない。

②アミグダリンは2つの糖質と1つの青酸、1つのベンツアルデヒドの複合体で、ビタミンB17ともレートリルとも呼ばれています。

③ガン細胞の近くには、多量のβ-グルコシダーゼという分解酵素があり、ビタミンB17を分解させる。ビタミンB17により、まるで「殺虫剤を散布された昆虫のようにガン細胞が100%死滅」していく状態を大阪大学の片瀦教授が、顕微鏡にて撮影され発表されている.
片瀬教授日く、ビタミンB17は局所療法ではなく全体療法として使用すべきであり、ガン予防には最適である。

④ビタミンB17はガン以外の健康細胞に抵抗力・抗病力を与え活性度を上げる.人体には、ローダネーゼという保護酵素があり、ガン以外のいたる所に多量に存在する為、ビタミンB17がガン以外の健康細胞に近づくと、ローダネーゼにより、保覆され何ら影響を受けない.それどころか健康細胞に対して補体活性が有る事もビタミンB17には認められている。

⑤ビタミンB17にある鎮痛作用
ビタミンB17の一成分であるベンツアルデヒドは、健康な細胞に接触すると酸化されて無害な安息香酸に変わり、アスピリンと同様の働きをする.正に天然のアスピリンである。
末期ガンに伴う強烈な痛みも抑制できると言われています。

《まとめ》
 ビタミンB17は、アメリカのリチヤードソン・クレプス医師や生化学者ェルネスト・クレプス博士やシカゴ大学教授ハbルドマンナ博士は、ガンはビタミンBl,不足による一種の栄養欠乏症であると位置付けておられる。
 日本においても、片瀬教投により、ガンが100%死滅する事を立証されており、全身のガン予防療法として最適であると位置付けておられます。
アメリカをはじめ日本の中でも、自然療法を取り入れられている病院等色々な使用法で使用されており、民間でもビタミンB17によって、特に白血球、消火器、肝臓ガンが治癒された方が多い事も事実です。
 また、ビタミンB17は、血液をアルカリ煙にし、細胞を元気にし、痛み止めにもなる優れた物質です。ビタミンB17は、歴史的、経験的、化学的に、実証され認められたガンの予防療法なのです。
ガンに対して免疫力を上げ、予防する豊富・アガリクス茸と異なり、アミグダリンは、ガン細胞に直接攻撃する、唯一の天然物質です。 


日本にもあったアミグダリン(ビタミンB17)
 水セリ、タケノコ等の苦みの強い野菜、稗、粟、高梁、玄米、黍等と今ではあまり食べなくなった食品、つまり昔の主食、今ではほとんど食べなくなってしまった食品にビタミンB17は含まれているのです。また、日本では昔から、漢方薬の桃仁として使用されているのは、バラ科の植物で、仁の中にはビタミンB17が入って入るからです.
食用ではないのですが、同じバラ科の植物にビワがあり、ビワの葉には、20ppm、ビワの種には2.93g/100g含まれており、ビワの種は葉の約100倍もの量のビタミンB17が含まれています。このビワ葉については、色々な研究、治療例、商品が出ており、種も色々なところで使用されております.
※アメリカのクレブス博士の論文タイトル引用


ついでに歴史も見ておきましょう。

アミグダリン活用の歴史

奈良時代 
聖武天皇の后、光明皇后により、全国にビタミンB17を含む ビワ葉を使った施薬院(今の病院)を作る。今も奈良にはビワ葉風呂が残っている寺院がある.


平安時代 
びわ葉にて二条鳥丸大納言卿の奇病が治ったことから、ビワ葉茶が江戸時代まで一般的なお茶として、夏場は特に者気払いのお茶として愛用されていた。また、お寺にビワの木を植え、秘薬として色々な治療に使用された。

1830年 
ドイツのリービッヒ博士により、アミグダリンが発見される。

1800~1900年 
アメリカのリチヤードソン・クレプス医師の親子こ代によるガンの研究により、杏の種から抽出したアミグダリン(レートリル)でガン治療に成功。
現在は、全米50州の内大半の州において、ガン治療にレートリル療法が認可、採用されている。

昭和初期 
金治院の河野大童禅師により、ビタミンB17を含むビワ葉を使った治療により、奇病・難病者を20万人も救われたことは有名です。東洋医学の権威 大塚先生の書の中にも、治療例が記されており、札幌病院物理科長の福島博士は一緒に治療され、カルテを論文発表、医学書の赤本にも載っている。(皮膚を通して行うアミグダリン療法)

大学での研究 
大阪大学の片瀬教授を中心とした安田博士・加古博士・小沢教授のグループにより、顕微鏡での検査写真を含め臨床例があり、ガンの死滅率ほ、青酸のみで1%、ベンツアルデヒドのみで20%、青酸とベンツアルデヒド(ビタミンB17)では100%の死滅率と論文発表され、また、「酸塩基からみるアミグダリン療法」の論文において、血液をアルカリ性にするとも発表されている。


http://www33.ocn.ne.jp/~biwaonkyu/K_Tokutuou.html より転載






まえがき

現在の科学界の傲慢さと政治的な利権のもとで、数百万もの癌患者やその家族たちが、悲惨で高価な犠牲を払わされている。
まず第一に、この本をそれらの人びとに捧げたい。
この本の物語は、おそらく、一般国民の方がたにも強い義憤の念を引き起こすのに役立つであろう。
それによってこそ、この許しがたい権力の厚い壁を打破し得ると確信する。
この本に載せてあるいろいろな資料は、多数の方がたの指導と援助のおかげであり、それがなければ、とても書き上げることはできなかった。
まず何よりも、ジョン・A・リチャードソン博士に負うところが大きく、博士からは長い期間、その「ビタミン療法」の重要性を教えられ、頭のよくない筆者にも、その重要性がよく理解できたことを感謝したい。
また、途中でたくさんの難問につきあたったが、絶えず励まし続けてくれた妻の内助の功のおかげで、何とか辛抱強く切り抜けることができた。
 さらに忘れてならないのは、このビダミン療法を研究開発したE・T‐クレプス二世博士に非常に面倒をおかけしたことである。
博士には、信じられないほど忍耐強く、膨大な科学的内容を完全に近いまで説明していただいたし、また何回でも、専門外の筆者が理解できるまで解説を繰り返していただいた。
 このほかに、いろいろな人びとから激励やご支援を受けたことを深く感謝したい。
   G・エドワード・グリフィン

序文

この本を書いている現在でも、癌の治療に「レートリル」(ビタミンB17)以下、この訳書では「B17」と略記する)を使用することは、アメリカの食品医薬品局(FDA)によって禁止されている。
(*1977年、G・L・ラザフォード氏が、B17をアメリカへ合法的に輸入する裁判で勝利しています)
アメリカ国内では、誰も、B17を製造、販売、使用しても、州境を越えて輸送しても、あるいはその使用を人にすすめても、法律の取り締まりを受けるし、場合によっては、罰金刑ばかりでなく禁固刑を受けることすらある。

-中略-

 しかし、旅の道連れに選んだ博士は、ブルドッグのような頑固さで粘り強く語り続けた。そして、そのまま雑誌の記事になるような原縞のコピーを示した。それを読んでまず気がついたのは、「ビタミン療法は癌治療に有効である」という証拠が沢山ありながら、これが広く一般の人びとに知られるのを妨げる強力なカが支配していることであった。
 この話を聞いたときに、誰もが反応したように、私も「いったい誰が、この貴重な癌治療法の実施を邪魔しているのか」と懐疑的な質問を繰り返したのを思い出す。そうした会話を続けていくにつれて、私の「癌」に対する関心が呼び起こされ、初めは全面的に信じてはいなかったのに、次第に博士の調子に乗せられてしまい、この二十世紀最大の驚くベき実話の一つがその真相を現すことになったのであった。
懸命に書きおろしたこの本の中には、少なくともこの物語のハイライトと、博士にお尋ねした 「いったい誰が」 という質問に対する回答が十分示されているものと、私は深く信じている。
   1974年9月10日
G・エドワード・グリフィン

 真理はいつも単純である。複雑に見える回答は、間違っています。
そして、最もやりきれないのは、その複雑な答えが意図的にねじ曲げられたものだということです。
 巨大な機械が全てを解決してくれると信じている人たちへ、いつも真理は単純であると伝えてあげましょう。
 ガンは、全身の代謝病であり、壊血病やくる病と同じ種類の病気なのです。
既に回答を見つけた壊血病やくる病と異なるのは、ガンの本当の原因に誰も気づいていないということです。
 確かに、私たちを苦しめているガンが、食べ物のために起こってくるのだと言っても、2009年の今でも、誰も信じてもらえないのです。
百歩譲って、たとえ信じていたとしても、ガンになって手の施しようがありませんと言われるその日まで、自分だけは大丈夫と思って、何一つ行動にはでません。
その時には、手遅れだといくら声を大きくして言っても、どなたも耳をかそうとはしないのです。
 しかし、そんな状況からでもあなたを救い出せるかもしれないのがB17なのです。
 では、B17にまつわる苦難の歴史を紐解いてみましょう。
以下、第1章からの引用です。

       第一章 ウォーターゲート事件の症候群
 今年も、35万人のアメリカ人が癌で死亡するだろう。
このままの勢いでいくと、アメリカ人の「4人に1人」はその生涯のうちに癌にかかり、
癌患者の数はアメリカ国内だけで実に5000万人を教えることになろう。
しかし、人類にとって治しにくい悲惨な癌が、現存の科学知識の範囲で完全に制御できることを、順を追って解説するのがこの本の目的である。
 癌は壊血病やペラグラ(皮膚病)と同じように、必要不可欠な「特殊成分」が現代の文明食に欠けているために、発病したり、悪化していく病気であり、一種の栄養欠乏症なのである。
 また、癌を根本的に抑えつけるためには、ある「特殊成分」を含んでいる食物を日常生活で取り戻すことが必要である。
それさえできれば、癌のコントロールはたやすく解決し得るという根拠を追究してみたい。

 開国以来、初めてアメリカ市民は、医療の自由とそれに必要な薬剤を求めて、臨時移民となって海外に逃亡せねばならなくなった。
自由の国・アメリカでは政府当局がいまだに許可していない。
 他方、アメリカ国内での癌退治の研究開発に対して、一年間に何十億ドルもの予算が諸研究機関に配分され、また、何十億ドルもの制癌剤が販売されており、票集めにやっきになっている政治屋連中が、いまだかつてないほどの政府計画をでっち上げているにもかかわらず、
癌で死ぬ人数以上に癌関係で生計を立てている人数は多いという事実がある。
こんな矛盾が、簡単なB17療法で解決できることになれば、巨大な医薬品業界や政治的な産業は一夜にしてつぶれてしまうであろう。

-中略-

FDAの虚偽と腐敗
 アメリカ国民が癌で窮地に陥ってB17を渇望していても、
FDAはそれらの人ぴとを救いたいと思う神経など少しも持ち合わせていないようである。
 FDAは政策的にこうだと決めると、法律までそれに都合のいいように解釈したり、利用することが上手である。

-中略-

初期の研究だけでB17を無効にしたいきさつ
 本論の中心であるB17に対しての策謀は、クレピオゼンの比ではなかった。
最もひどい中傷は、1953年にカリフォルニア州医師会癌委員会が出した、にせ科学的報告書であろう。
 B17は、癌を治すような働きの証拠を少しも示さないし、また、癌細胞に対してはっきりした制癌カも持っていない。
 このカリフォルニア・レポートの断定的な結論は、ほとんどの医師や研究者にとって非常に満足のいくものであった。
ー万人中ー人も実際にB17を見たこともないし、また治療に使ったこともない。
 したがって、カリフォルニア州癌協会が正式発表をしたのだから、B17はまったく無効だと信じてしまうのは無理からぬところであろう。

-中略-

札束攻勢にまどわされたアメリカ医師会
 1963年、すなわち、初めのカリフォルニア・レポートが発表されてから10年たっても、カリフォルニア州保健局は、あの時代遅れの研究こそ真実であると再ぴ裁定し、相も変わらずそれまでの意見を修正しなかった。
しかし、今度は、一般大衆には予想もしなかった恩恵を与える個所が見つかった。

-中略-

 1953年、ジョン・W・メール博士は「シアンはB17から遊離しない」との結論を発表している。
この件は、後の章で詳しく述べたいが、B17が癌細胞のところで集中的にシアンを発生する点が大きな薬効の鍵であるだけに、B17理論の有効性を否定する根本的反論である。

-中略-

 しかし、最初の実験結果が発表されて10年たった1963年には、まったく違った展開をしはじめた。
いろいろな統計資料にまじって、「B17レポート付録No.4」が発見され、注目されたからである。
G・シ口フテンポアおよびW・ウォルマンの署名入り研究実験報告である-
 3時間還流した結果、シアン化水素臭が検出された。
これを蒸留して苛性ソーダで捕集し、プルシアンブルー反応でシアン化水素を測定した。
 この報告は1953年1月14日付けのもので、メール博士がB17からシアンは発生しないと主張した2カ月前のものである。

-中略-

 すなわち、「付録No.3」には、二人の病理学者の発見が記録されていて、間違いなくB17の作用と認め得る「対腫瘍効果」が観察されたと報告されている。
それらは、1952年12月15日付けのジョン・W・パッド医博の報告と、1952年9月10日付けのJ・L・ズンデル氏のそれである。
パッド博士の報告は-
 腫瘍内の出血性の細胞の壊死は激しく、化学療法による効果が得られたと解釈できる。
 また、ズンデル氏の臨床検査では、対腫瘍効果が発見され、二つの例で討議がなされた-
 臨床例M1
侵された細胞群は壊死を起こしている。これは化学的効果の表れではないか。
 臨床例M3
リンパ腺内の腫瘍細胞の崩壊が表れている。化学物質によって引き起こされた結果ではないか。
上の2例は緩慢な変化を示している。それは化学療法による癌組織ヘの有効な毒性のために、癌の細胞質に変化が起きたと思われる。
B17の真価を歪めたカリフォルニア・レポート

-中略-

1974年までに各種の研究が行われて自信も深まり、次第に投薬量は増加して、一日当たり6~9グラムと多量に使用されるようになった。
B17を一週間から10日間で合計50~70グラム投薬すると、癌患者の容態は必ずよくなってくる。
カリフォルニア・レポート当時の代表的使用量は一回の注射で50ミリグラムであり、また最高投薬量は200ミリグラムで、最大の積算投薬量は12回の注射で2グラムまでであった。
たとえば、5人の患者にわずか2回の注射、他のグループの5人にはわずか1回の注射である。
これでは有効な結果は発現し得なかったであろう。

-中略-

このカリフォルニア・レポートは癌専門の権威ある発表として、また、B17に対する法規制の基礎として、なんと20年間も妨害してきた。
今日では、このレポー卜は偏見に満ち、客観性のない、作為的なものと断定し得るし、少なくとも科学的なものとはいえない。
 1963年のカリフォルニア・レポー卜では、癌顧問委員会を発足させて、1953年当時よりも、新しく170倍も投与量を増した実験を行ったが、今回も腫瘍の抑制はできなかったと主張し、前回の低投与量の分まで弁解している。
しかしそれは、ハツカネズミの実験で、人体臨床テストではない。
また、移植腫瘍テストであって、自然発生腫瘍テストでなく、前述した腫瘍の大きさの減小度合いによって治療効果を判定する方法で評価した。
どの程度の投与を行ったとか、どの程度の期間投薬したのか、という記録は何もない。
考えようによっては、ただ1回しか注射しなかったのではないかとさえ思えるし、また真に有効なB17が使われたかどうかもわからない。
FDAのB17使用禁止規制

-中略-

新しい報告の生のままのテータや図表を整理してみて、パーク博士は実験のハツカネズミが三集団に分けられることに気がついた。
(1)大集団のハツカネズミ、ごく徴量のB17の投薬
(2)大集団のハツカネズミ、過剰のB17の投薬
(3)ごく小集団のハッカネズ、適量のB17の投薬
 第1グループは対照群(無投薬)と同様に早く死亡し、第二グループは対照群より早く死亡した。
だが、第三グループは対照群より例外なくかなり長期間生き統けた。
この驚くベき重大な成果をみながら、どうして国立癌研究所は、B17は無効で無価値だといい得るのであろうか。
 しかし、同研究所のデータ整理法をみると、三集団を集計して「全部の合計」から効果を判定してしまい、 「有効な第三グループの効用」を無効な第一と第二の大集団で消し去ってしまっている。
 全実験のハツカネズミ中、対照とくらべて著しく延命の適量グループがあった。
 国立癌研究所は、この事実を発表せず、すべて統計上の平均値で無効としてしまった。
統計は決してうそはつかないが、うそつき者には統計を悪用できるのである。
こんなことが″B17はインチキ″であるとの、いわゆる科学的証拠の背景なのである。
このように、彼らは真実をねじ曲げた報告に基づいて「B17の処方をしたり、投薬したり、販売したり、分与したり」することを違法と決め、「B17が癌の進行を制御するとか、緩和するとか、治癒するような表現の一切」を厳禁してしまった。

-中略-

また、INDの認可取り消し理由の一つとして、B17の毒性の可能性がいわれていたそうである。
 FDAは次のように述べている――
 INDは、アミグダリン(B17)は無毒である、と申し立てているが、毒性がないことを証明するはっきりとした資料が欠如している。
ハツカネズミでの単一投薬テストの結果をもとにして、人間の長期投薬テストをすることは危険と考える。
毒性の本質が他の多種多数の動物を使って究明されていない。
 これはまったく信じがたい声明であり、後章で詳しく説明したいが、疑問点はあらかた次の通りである――
第一、B17が無毒であることは周知の事実で、十分認知され、何百年も議論の対象になっていない。
第二に、IND申請毒の一部として提出した人体での例証の歴史があり、B17の安全性の重ねての実証でもある。
第三に、毒性問題こそ、FDAが自ら承認している現代主流派の医薬や制癌剤のすべてに、いつでも含まれている問題である。
 これまでにFDAが認可した多くの制癌療法こそ、激しい毒成分が含まれており、B17だけが毒性間題で試験を拒否されることは、屁理屈の最たるものである。

-中略-

誰にも臨床テストをさせないFDAの規制
 1971年9月1日、FDAは、B17の評価と再検討のための特別顧問委員会で「臨床実験に適していると思われる治療効果は何一つ発見できなかった」と発表した。
また、その中で、それが明らかにされた以上、もはやアメリカ国内でB17を試験したり、販売したりしてはならないと付言している。
政府機関の内外でいったい誰が、過去のB17の試験の成果をねじ曲げ、さらに、誰にも試験をさせないなどと企画しているのだろうか。
この問題は第二章以下で十分に検討したい。

-中略-

連邦政府に雇われている人間の一人、とくに国立癌研究所の細胞化学部長が、過去の栄光を賭けても、真実を宣言することになったのである。
残念ながら、そんな人間は今のワシントンに何人いるのだろうか。
パーク博士は1972年の国会諮問の委員会でB17に関する証拠を説明し、次のように述ぺている―-
 私は自分のことをどちら側につくかわからないほどフラフラな男とは思っていない。
正直に思ったことを申上げるし、正しいと思うことはよろこんで陳述いたします。
私はこれから研究所ヘ行きます。
そこでは本当の真実が”蒸留″されています。
 少し気取った表現でいわせてもらうならば「われわれもバーク博士の後についで研究所へ行こうではないか」。
しぱし、政治と堕落の世界を離れて、「さあ!科学の真実の蒸留の場ヘ戻ろう」。

Dr.Fujitaのコメント: 真実が、直ちに世間に認められるとは限らない。
第2章では、このように述べています。
真実、真理は、それまでの既得権益にふれる場合にはその傾向が著明です。
確かに、真実が認められるまでに100年、200年も必要な場合すらあるのです。
 私たちが行っているO-リングテストも、このように語られる日がやがてくることでしょう。
O-リングテストは、その始まりから既に30年が過ぎ、アメリカでの知的特許権を獲得したのが1994年のことですから、それからでも15年も経っています。
偉大な発見ほど世間には認められるのに時間がかかると言われます。
O-リングテストを信じる1人として、世間の抵抗の大きさには呆れ果ててしまいます。
 そんな共感を覚えるB17の物語は、次第に核心に入っていきます。
以下、第2章からの引用です。

          第二章 一日一個のリンゴ
 科学の歴史は、それまでの固定観念や誤りに対する挑戦の歴史でもあろう。
世界的に偉大な多くの発見者たちは、その新しい説を、初めは必ず科学界から反対されたものである。
発見の先覚者たちは、ペテン師だとかヤマ師だとか非難されたり、嘲笑されたりするのが常である。
”コロンブス″は地球が丸いと考えたばかりに、激しい攻撃にあい、
”プリュノー”は地球は宇宙の中心でないと主張して、火あぶりの刑で命を失い、
”ガリレイ″は地球が太陽のまわりを回っていると人びとに教えたために、刑務所に入れられた。
”ライト兄弟″は機械で空を飛ぶ計画を立てて、世人に大笑いされながら毎日を過ごした。
こんな物語は、いまでは理解しにくいだろうが、この近代科学の時代になってもなお、先覚者たちは同じようにいばらの道を歩くことが多い。

-中略-

X線の発明者”ウィリアム・レントゲン″は、初めイカサマ師といわれ、X線は寝室のプライパシーを侵害する悪玉とののしられた。
”ウィリアム・ジェンナー”も天然痘ワクチンを開発して人類に大きな恩恵を与えた偉大な科学者であるが、イカサマ師と非難され、子供にまで残酷な実験をしたと、その非人間性を指弾された。

-中略-

発見の先覚者といばらの道
 何世紀も前から、海軍の遠洋航海で壊血病が起こり、難問題になっていた。
イギリス海軍の調査統計では、1600年から1800年の間に百万人を超す船員が壊血病にかかったことが記録されている。
その原因は、潜伏しているバクテリアかビールスか毒素と考えられ、研究されたが、努力もむなしく挫折を繰り返していた。
しかし、すでに数百年も前から、その治療法は知られているし、記録にも残っている。
 1535年の冬、フランスの探検家ジャック・カルチエは自分の船で航行中、セントローレンス川沖合いの氷山に閉じ込められた。
壊血病が発生し、110人の乗組員のうち25人を失い、残りの者も重症者が続出して回復の見込みもたたず、全滅の覚悟をした。
 このとき、親しいインディアンが簡単な応急策を教えてくれた。
白松の樹皮や葉の汁液―ビタミンCを含むーを飲んだのである。
そうしたところ、奇跡的に人びとは回復し、難局を切り抜けた。
ヨーロッパに帰ると、このことは早速医学の権威者に報告された。
だが、専門権威者は、この無知無学な野蛮人の治療法を一笑に付して耳をかさなかったぱかりか、ことの本質を見きわめようともしなかった。
 学術上のメンツのため、200年もの長い年月の間、この簡単な治療法の発見が見過ごされてきたともいえよう。
医学の専門家たちが、この新しい知見を認めて、それを応用するまでに、何百万人もの生命が犠牲になってきた。
 1847年、イギリス海軍の一青年外科医ジョン・リンドは、オレンジやレモンで壊血病から救われることを発見し、イギリス海軍に船にはかんきつ類を必ず積載するように進言した。
しかし、それが採用されるまでに48年間もかかった。
もちろん、この青年外科医の提言を採用してから、イギリスは他の海運国をはるかに引き離して、7つの海を制することになったのである。
”ビタミン療法”に対する科学的偏見を鮮やかに征服したイギリスの偉大さは、いくら賞賛しても決して誇張になるまい。
 今世紀に入ってからも、歴史は相変わらず同じ失敗を繰り返している。
一世代前にアメリカ南東部で多数の人びとが「ぺラグラ」と呼ぱれる恐ろしい病気で倒れた。

-中略-

 しかし、すでに1914年には、ヨセフ・ゴールドバーガー博士が、この病気は食事に問題があり、レパーやイーストを摂取すれぱ簡単に予防できる、と証明している。
この発見から遅れること約30年、1940年代になってやっと「モダン・メディカル・ワールド誌」に、このペラグラという皮膚病はビタミンB群の欠乏症であると認められた。
 悪性貧血の物語もまったく同様な経過で、ビタミンB12が認められるまでは迫害の歴史を重ねてきた。
いろいろな病気が、ビタミン類の不足によって起こるという簡単な事実を、科学がなぜ容易に承認しないのか、まったく不思議である。

-中略-

とくに自分たちより低い知識層の説などには耳を傾けようとしない。
科学者は、どのような問題でもなるべく複雑な答えを考えるように習慣づけられて、門外漢の意見など無視する習性に支配されきっている。
今日、医学博士の称号を取るためには10年の歳月と専門教育がかけられているが、「癌の問題」こそ、直面する最大の課題の一つであろう。
 もし、われわれが毎日食ぺている食物、あるいは食べていない食物の中に「癌を予防する成分がある」とわかったら、いかにすぱらしい発見であろう。
その他の現代の難病でも「食事療法」がなぜ、もっと追究されないのだろうか。

-中略-

癌とは基本的にビタミン欠乏症である
 1952年以前に、サンフランシスコの生化学者エルネス卜・T・クレプス二世博士は、
壊血病やペラグラと同じように、「癌」はバクテリア、ピールス、毒素などに起因するものではなく、近代人の文明食の中に必須成分が欠乏しているために起こる病気であり、一種の栄養欠乏症だという理論を展開している。
 さらに博士は、その必須成分は1200種以上の食用植物に含まれていて、世界各地で発見できる「ニトリロサイド化合物」であると指摘している。
すなわち、苦扁桃、杏、さんざし、さくらんぼ、ネク夕リン、桃、梅、カツサパ、亜麻のタネ、リンゴのタネなど、主としてパラ科の「種実の仁の中」にとくに多く含まれている。
これらは、近代文明の歩みとともに次第に食事の献立てから消えてしまったものぼかりである。                               
 このニトリロサイドは、食物中の「特殊な微量成分」であり、砂糖とか澱粉のような多量栄養素と違って、むしろ正常な新陳代謝に必要なものであり、名前をつければビタミンの一種である。
この特殊成分はぺ-タ錯塩として発見され、ビタミンB群としては第17番目なので、クレプス博士は「ビタミンB17」と命名した。
この成分は医薬ではないと、次のように解説している-―
 ニトリロサイドは薬ではなく、必須栄養要素と考えられる。
これに類するものの総称としてビタミンという名前がすでに使われている。
 「慢性代謝病」は自分の体内で発生するもので、代謝の乱れが原因であり、他人に伝染するものではない。
癌もこの慢性代謝病の一つである。

-中略-

 クレブス博士は、医科学の歴史の中で、医薬品、外科手術、あるいは物理的療法で、慢性代謝病が予防できたり治癒した病例は一例もなかったと断言している。
壊血病、ペラグラ、くる病、脚気、夜盲症、悪性貧血などはいずれも、根本的な解決方法は適切な栄養因子の中で発見されてきた。
現代病、とくに癌の本質をつかんで研究するためには、どこに着目し、どこに科学的関心を集中すべきかが重要な出発点であると、クレプス博士は強調している。

-中略-

 自然界のどこにでも分布するB17は、特にこれら果物のタネに濃縮されている。
野性の熊は、自然の食物からB17を多量に取り入れている。
熊はB17の豊富な野性イチゴを探すだけでなく、小さな草食動物を殺して、肉の部分より、とくにB17をたくさん含んでいる内臓や、反芻動物の胃袋とその内容物を真っ先に食べる。
 人間に飼われた動物は、この本能的な食物選択の機会に恵まれない。
サンジエゴ動物園の例では、ー定の餌として量的にも質的にも栄養は完全であるはずなのに、
実際はB17が欠乏し、6年以上の飼育期間に熊が5頭も癌で死亡した。
専門家は、ビールスが原因だと常に推定するのであるが、野生の熊や諸動物に癌は見当らない。
これは非常に重要な点であり、人工的な餌や残飯では食物成分に欠陥が起きやすいことが大きな問題である。
 癌の研究者たちは、どうしてこの事実をまともに受け止めないのだろうか。
また、これらの現象の重要さに気づいていないのだろうか。

-中略-

もっと多くの癌研究者が癌を、バクテリアとかビールスなどの条件だけにとらわれないで、食物とビタミンの問題として取り組んでくれれば、毎年発生率が増加している、このむずかしい癌問題はずっと以前に解決したはずである。
 確かに、アメリカ人は味覚、食物の砥類、食用量り面で、いろいろな食物を豊富に食ベている。
しかし、高価で立派な食品が栄養的にすぐれているとは限らない。
アメリカ人のほとんど大部分は、自分が満足である限り、胃袋につめこんだものは大差ないと思い、また栄養的にも十分満ち足りていると信じていよう。
彼らは自分の栄養に関しては無頓着のくせに、血統書つきの犬や猫、登録される家畜の飼育にはかなり細かい神経を遣っている。
 食料品店に、精製されつくしたり、合成したり、人工香味料を添加したり、あるいは合成系保存剤を使った加工食品がぎっしりと並ベられている現状を見れば一目瞭然である。
ダイエット食品メーカーの宣伝は「自社の製品がいかに本物の食品でないか」を自慢しているようなものである。
近代的加工で多くのビタミンが失われることはよく知られているが、後からの添加で補給すれば心配ないとも聞かされる。
 パン、牛乳、その他の所聞く品に、にぎやかに「強化食品」と印刷してあるが、考え違いしてはいけないのは、自然の食品に戻ったとはいえないことである。
アメリカ老人学会誌の1971年6月号には-―
 一度、食品から失われたビタミン類は、後添加でいくら強化しても元に戻らないし、完全食品ではない。
ロジャー・ウィリアムス博士は、ビ夕ミン強化パンを与えたネズミは栄養失調で死亡するかひどく発育が遅れるが、自然の飼料を与えるとほとんどのネズミは健康を取り戻すと証言している。
現在、多くの病気の原因は、ビタミンやミネラルの不足である可能性が大きいのであるが、老衰でさえ、ピタミンBやCの不足が有力な原因だと証明されている。
 どんな小中学校の科学教室でも、すぐ実行可能で、また有効な実験方法を紹介しよう。
 ビタミン強化パンだけを餌として与えたネズミ類は反社会的状熊に陥り、共食いをはじめる。
これは明らかに、不足している栄養素を本能的に摂取しようとする衝動の表れであり、大部分は1~2カ月の間に死亡する。
強化パンは数多い不完全食品群の中の氷山の一角であろう。
一日一個のリンゴで医者いらず
「キビ」はかつて世界の主要な穀物であったが、B17の含有率が高いものである。
今日では、B17を含有しない麦類にとって代わられた。
モロコシの茎も、B17を含まない「さとうきび」に代わってしまった。
家畜でさえ、B17の含有量の少ない「牧草」を与えられるので、食用肉もピタミンB17をほとんど含まないものに代わってしまった。

-中略-

「一日一個のリンゴで医者いらず」(日本の‐「毎朝一個の梅干は疫病を防ぐ」に当たる)のいい伝えは、他の果物もそうであるが、リンゴをタネごと食べた時代のものであって、タネの中身にこそ有効なビタミン、ミネラル、脂肪、蛋白質が豊冨に濃縮して含まれている。
リンゴのタネこそB17のいい供給源である。

-中略-

 少なくとも過去50年以上に遡ってみると、アメリカ人も天然のビタミンB17を含んだ食物をかなり食ベていたが、近年これが押しのけられ、今日ではほとんど摂取していない。
このことに比例して癌発生率も増え続けて、今ではアメリカ人の4人に1人がこの病気にかかる運命に直面している。
これが、なんとわずかこの50年の出来事なのである。
 他の病気による死亡率が低下し、人間が長命になったので、それに伴って相対的に癌が増えたのではない。
第一、そんなに平均寿命が長くなったわけではなく、過去50年間にせいぜい1~2年伸びた程度である。
事実、アメリカ人の平均寿命は1972年に頭打ちになり、人口増加率は実質的にゼロ、しかも癌による死亡率は史上最高に達した。
第二に、統計的にみて、アメリカより長命の国でも癌発生率ははるかに低い。
 だから、これらの重要な事実から、もはやアメリカ人には逃れるすべもない深い苦悩がのしかかっている。
しかし、その解決策はわれわれの眼の前にあるのに、なぜか医学界、薬学界、そして連邦政府、あるいはアメリカの癌研究所などは、何十億ドルにも達する予算を空費し、
何百万時間の貴重な研究時間を無駄に過ごし、癌の仮想的な原因物質やビールスの研究に血道をあげて、肝心な「ビタミン療法」に耳をかそうとしないのである。
現実の解答は何千年も語りつがれてきた記録の中に示されている―
神は告げたもう、見よ!神は地上のタネに支えられた薬草を与えたまう、すべての草木、その種族のタネを保ちて、汝が肉とならん、と。

Dr.Fujitaのコメント: 世界各地には、癌の発生率が極めて低い民族がいます。
ここでは、B17を中心に述べられていますが、もう一方の意見は塩をとっていないという観点から眺めれば、更に様々なことが見えてくることでしょう。
 ガンは、全身の代謝性の病気である。
そのため、癌腫そのものだけをいくら研究してもその本質には迫れないというのが、現代医学のぶち当たっている壁なのです。
以下、第3章からの引用です。

           第三章  決定的試験
 「癌のビタミン理論」を証明、あるいは反証する最良の方法は、長い期間にわたって、多数の人間に、何千という番号をつけ、豊富な「B17食品」を与え統けて、その結果を分析することである。
これこそ、まさに最も「決定的な試験」なのである。
幸いにして、このようなことは既に行われている。
 西パキスタン、インドおよび中国に囲まれたヒマラヤ山脈の片隅に、「フンザ王国」という小国がある。
この国は住民が驚くほど長寿、健康なことで世界的に知れわたっている。
100歳以上の長寿者は普通で、120歳以上の長寿者が何人もいる。
長寿国とビタミンB17
 現地に行った医学調査団の報告によると、「フンザの国民に癌は見つからなかった」という。
現在認められている科学の解釈では、なぜフンザ人が癌にかからないのか説明がつかない。
しかし、フンザ人の食事にはアメリカ人の平均的食事にくらべて200倍以上のB17が含まれているのは注目すべきことで、また、興味を引くところでもある。

-中略-

B17が豊富なエスキモー食
 ″エスキモー人″も長年、医学視察団の調在を受けたが、その結果、一般的には癌にかかっていないことがわかっている。
「癌は文明病か-その人類学および歴史学的考察--」の著者、ピルヒアルマー・ステファンソンの文献によると---
 エスキモー食には、B17が驚くほど豊富である。
これはトナカイや、その他の草食動物、北極のツンドラに豊白品に産するべニハナイチゴなどから摂取できる。
彼らには、ツンドラで育つ新鮮な草が一杯つまったトナカイの胃の中の成分から作ったグリーン・サラダと呼ぶものがある。
ツンドラ地帯には生えている草類のうち「アロウ草」(学名Triglochin Maritima) は一般的なものである。
アメリカ農務局の研究の結果、アロウ草は他の草類よりB17が多いと発表されている。
エスキモー人が、伝統的な食生活から西洋化した食生活に変わるとどうなるのだろうか。
その結果は、平均的なアメリカ人よりもはるかに癌が多発するようになった。

-中略-

この問題を精力的に研究したクレブス博士によると-―
 歴史的および人類学的な記録から、いろいろな北米インディアン族の摂取する「B17食品」の分析を行い、これは有効であるとの確たる証拠を発見している。
そうである以上、「B17食品」に対する毒性観念は永久に追放すべきである。
いくつかの部族では、一日当たりのB17摂取量は8gにもなっている。
”モドック・インディアン”についての私の資料は、とくに完全なものである。

-中略-

癌とはまったく無縁な人たち
 話を1913年までさかのぼらせてみよう。
暗黒アフリカに医薬を伝えた、世界的に有名なアルバート・シュバイツァー博士は、癌の基本的原因の究明に着手し始めていた。
その結果、博士は何も特殊な物質を分離したのではないが、「食物の違いが鍵である」という考えに自信を持っていた。
シュバイツァー博士は―
 1913年、ガポンに到着したとき、癌の症例にあわなかったので驚いた。
海岸から200マイル奥地に入った現地人には、まったく癌がなかった。
もちろん、まったく癌がないとはいいきれないが、私も他の先発医肺たちと同じ意見を持っており、「もし癌があったとしても、非常に珍しい例に違いない」といえよう。
癌がないのは、土着民の食事がヨーロッパ人のものとは違っているからだと思われる。
 海外派遣医師の報告書や医学雑誌には、「世界の中には癌と無縁の人種がいる」ことがしぱしば発表されている。
ある時には熱帯地方や北極圏にみられ、ある場合には多量の肉を食ベる狩猟民族であり、あるいは、ほとんど肉食をしない菜食人種である。
どんな地方、どんな人種であっても、癌のない国々で共通な点は、癌の少ない人種ほど、摂取する自然の食物の中に「B17」が比例的に多量に合まれている点である。

-中略-

 これ以外に、宗教上の主義からほとんど肉食をせず、B17を含む、穀類や野菜およぴ果実をぜ食べている集団として、ユタ州の「モルモン教徒」がある。
ユ夕では73%がモルモン教徒であり、癌の発生率はアメリカの平均より25%も低い。
プロポ市を含むユタ郡では90%がモルモン教徒であり、癌の発生率はアメリカの平均よりも、女性で28%、男性では35%も低い。

-中略-

貴重な自然食の有効性の分析
 この20年間、「癌に対するビタミン理論」に賛成して、食事もそれに合うように切り替えた人々は、確実に増えている。

-中略-

 もう一度、繰り返して述べよう。
最低4人に1人の割合で癌で苦しんでいるのに、ほとんどの人がなぜこの恐ろしい病気にかかるのか、その理由を知らない。
非常に大多数の人々が対象となり、かつ集積された理論も極めて膨大なものとなるため、それぞれの例証はなかなかあげきれない。
しかし、医学界のほとんどの人が癌のビタミン欠乏説に強く反対している現状を見るにつけ、
これを単なる推論や論理のみにとどめておきたくない。
また、この説にこそ論理の筋道があり、B17がなぜ劾くのかを理解できるように、もっと科学的に補強していきたいと思う。

Dr.Fujitaのコメント:
 この第4章ではガンの発生について興味深い学説が紹介されています。
ここで述べられた栄養芽層については、現在の万能細胞に共通するところが沢山あります。
事実、万能細胞を実用化するためのハードルの一つが、増殖中に発生してくると思われるガン化の心配です。
ステロイドは、ガン化を引き起こすことは明らかであり、その抗ガン剤としての使用についても、将来的には問題も多く出てくることでしょう。
 更に、ここでは癌治療として免疫療法(現在の免疫を抑制するという意味での免疫療法ではなく)の意義についても述べられています。
癌を攻撃する因子としての白血球を活性化するという考えは、西洋医学では一時的に注目されましたが、現在ではほとんど過去のものとなっています。
 しかし、自然治癒力を高めるのは白血球のうちリンパ球であることが明らかになっており、
この自然治癒力を高める最高の方法が自律神経免疫療法なのです。
 もう一つ、膵臓の酵素についても言及されています。
すなわち、ここでは人の体の中で最も癌の少ない部位が十二指腸と小腸であり、その秘密が膵臓から分泌される消化酵素にあると述べられているのです。
 このことが、何故、肉類を食べると癌になりやすいのかという疑問にも答えてくれているのです。
 では、第四章からの引用です。

第四章 癌は生命の奔流である
 1902年、ジョン・ぺアード教授はその論文で---
 高度な悪性癌細胞と妊娠初期の正常な前胎児胚細胞との間には、識別できる差異はない。
と述べている。
癌のト口フォプラス卜(栄養芽層)学説
 学術用語では、この正常な細胸を「トロフォプラスト」 (栄養芽層)という。
広範な研究を行って、「癌と栄養芽層は同じようなもの」との結論を得た。
そこで、この学説は「癌の栄養芽層理論」として知られている。
 妊娠中、栄養芽層は実によく癌の特性を示す。
それは、急速にしかも無秩序に増殖を続け、途中の母体細胞を食いつくしながら子宮壁に侵入する。
子宮壁は胎児を着床させて保護しながら栄養分を補給する。
栄養芽層は、他の芽細胞から発生して連鎖反応的に成長していく。
しかし、特別な性質を持っており、これ自体が完全な器官や組織に進化したり、完全な胎児胚となったりすることができる。
 栄養芽層のうち80%は、将来の子孫のため、卵巣や睾丸に配置されている。
残りの約20%は、体内のどこかに分布されているが、その目的はまだよくわかっていない。
おそらく損傷したり老化したりした組織の再生、すなわち修復過程に関与すると考えられる。
エス卜ロゲンホルモンは、生組織体に変化を与えることでよく知られている。
これは普通、女性ホルモンとして考えられているが、男性にも存在して、数々の活性機能を行っている。
たとえば物理的な外傷、化学的諸原因、あるいは病気など、何か身体に損傷が起こると、エス卜ロゲンとステロイドホルモンが非常に多量に集まってきて、細胞の発育や身体の修復のための刺激剤、すなわち触媒として、その役割を果たすものと考えられている。
栄養芽層に器官刺激剤としてのステロイドホルモン類が接触、作用すると、栄養芽層を増殖させる動機になることは、現在、周知の事実である。
 しかし、この変化が一般の修復過程の一部として生殖以外の目的で起こると「癌」になりやすい。
もっと正確にいえば、われわれの身体の中の修復過程で仕事の終わった後でも、増殖がストップしないで、さらに進行し統ける場合が「癌」だといえよう。
ハーディン・B・ジョーンズ博士は--
 癌に関して第二番目に重要な考察としては、「歴然として発見される各種の癌は、発生存続の期間に抑制されないで、無秩序に進行する特性を持っている」ということである。
本来は癌の進行の途上で何らかの「自然の生理的な抑制作用」が働き得るはずであるが、普通みかける末期に達しやすい癌の早い進行は、この抑制が何かの条件の不足でうまく作動しなかったことを強く示している。
スチュアート・M・ジョーンズ博士は---

 -中略-

 避妊用のピルも、特に強力なエストロゲンホルモンであり、取り返しのつかない乳房の変性を起こすだけでなく、服用しない婦人の約3倍も癌にかかりやすくなることが明らかにされている。
 O・サトリュース博士は---
 エストロゲンは、癌を発育させる飼料のようなものである。
下等動物に癌を起こさせるには、まずエス卜ロゲン類を食ベさせれはよい。

-中略-

制癌剤としてのB・C・Gの評価

-中略-

 癌征服に限っていえぱ、「膵臓と栄養の要因」を考慮に入れず、白血球理論だけにたよって研究では、その進歩はひどく制約される。
興味深いのは、B・C・Gで成功した多数の報告をよく検討してみると、栄養的要因を同時に重視したことも寄与しているらしいことである。
 たとえばウィーラー博士は、自分の経験から考えて、今までの方法による癌療法はほとんど無効だと悟り、有効な代案としてB・C・G療法を試してみようと考えた。
そこで、この方面の知識をもつ少数の医師の一人、リビングストン博士に依頼した。
ウィーラー博士の論文によると---
 (ウィーラー博士は)B・C・G注射を受け、厳しい低コレステロール食と必要な抗生物質をとった。
食事としては精製糖、家畜類およぴ卵を禁じ、代わりに生野菜や魚、およぴ複合ビタミン剤を十分に摂取した。
二カ月後には腫瘍のはれも引いた。
ごく最近、検査を受けたが、癌細胞は衰退し、正常な健康状態に復し、新生健康組織が表れはじめた。
 以上の結果を分析してみよう。ウィーラー博士に与えられた食事は、消化時に膵臓酵素をあまり消費しないような食物から成り立っている。
これはビタミンB17療法の医師がすすめる食事に近いものである。
この食事療法で、効率よく大半の膵臓酵素が血液中に吸収され、うまく癌細胞を襲撃することができたのである。
さらに、複合ビタミン剤も与えられたが、これら二つの要因がB・C・G単独の作用と同様に重要であったことは無視できない。
癌制御ヘの膵臓の役割

-中略-

 膵臓から酵素を分泌する場所に近い部分の小腸は、癌がほとんど発見されない数少ない場所の一つであるが、これは重要なことである。
膵臓自体は、しばしぱ初期の悪性転移にまきこまれることがある。
その理由は、すべての重要な酵素は、膵臓から小腸に入って初めて「活性化」して、吸収されるからである。
だから、小腸は重要な酵素群に満ちているが、大本の膵臓はその恩恵にほとんどあずかっていない。

 ある臨床医は-‐
 悪性腫瘍の病理学で強く印象づけられるのは、小腸ではほとんど癌が起こらないのに、そこから遠く離れた大腸で癌が起きやすい点である。
 糖尿病患者は膵臓機能の欠陥に悩むが、一般に、正常な人と比べて3倍以上も癌にかかりやすい。
これは長年、医学研究者の謎とされていたが、癌の栄養芽層学説が脚光を浴びるようになってから説明がつくようになった。
この説はクレプス博士が主張してきたもので、独断的でなく、癌に関するあらゆる現象を説明しつくす唯一のものである。
M・ジョーンズ博士によると---
 この学説は、現存の癌理論の中で最も古典的ではあるが、強力で妥当性があると思われる。
今まで新しい事実がいくら出ても否定されたことは一度もなく、70年間も確認されてきており、さらに、最近の新しい癌研究情報とも一致している。
今までの膨大で複雑化した癌科学も、この学説の光を当てると一貫性を持ってくる。
 真実は驚異的であるが単純でもある。
今、ほとんどの研究者が、癌は身体の異物であり衰弱と死ヘの過程の一つであるという推論のもとに研究しているが、真実は「癌は生命回路の活動の一部」であり、「生命とその復元ヘの奔流」の一つの現象なのである。

Dr.Fujitaのコメント:
 いよいよ、話はB17についてです。
B17の歴史とその制癌作用について詳しく述べられています。
B17発見に至るクレブス博士2代に渡る苦難の歴史についても述べられています。
真実は、常に光と影に彩られているのです。
B17の制癌作用については、近年明らかにされているビタミンCの制癌作用と似たようなところがあります。
すなわち、両者とも癌にのみ破壊的な効果を持ち、正常な細胞には無害どころか、健康促進する効果を示すと言う点です。
では、第5章からの引用です。

           第五章 B17の制癌作用
 身体の通常組織が損傷したり死滅した場合、これを回復する機能の一環として、たまたま間違った方向に進んで、栄養芽層を発生する際に起こる「行き過ぎの修理」の一種が、癌であると考えてもいいだろう。
栄養芽層は、静電気をおびた蛋白質の膜で保護されている。
しかし、膵臓酵素が十分であれぱ、保護膜は溶かされて白血球に破壊される。
このように自然の調和カは、膵臓に、栄養芽層を制御して癌を防ぐような役割を演じさせている。
 もし、膵臓の老化や遺伝的要素による機能の低下、あるいは、食事の種類と量によっては消化のために膵臓酵素を使い果たすと、血液中にこの酵素を送りこむことが不可能になる。
あるいは、手術や放射線療法で癌患部周辺の損傷組織ができて、膵臓酵素が侵入できなくなる場合、一体どうなるのだろうか。
 その解答として、自然の摂理は「第一次防衛策」が失敗しても、「第二次防衛策]の援護を持っており、まったく絶妙な作用を演じる。
それは「悪性細胞」には有害であるが、その他の全部の「良性細胞」には栄養になる、優れた化学物質があるということである。
それは、勿論「ビタミンB17」であり、自然の食物に広く分布している。
B17は「アミグダリン」の名前で百年以上にわたって広く研究されてきた。
また、クレブス博士によって、特に癌治療用に開発され、結晶化されて「レートリル」とも呼ばれている。

-中略-

クレブス博士の経歴とB17の発見

-中略-

 それまでのクレプス二世博士は、癌の謎に対する解答を求めて研究に没頭していたが、父の業績を追試して医薬ヘの実用化を進めようと、薬学専門の学校の門をたたいたのである。
彼はフィラデルフィアのハーネマン医科大学の解剖学および医学の勉強を3年間で終えて、医学博士ではなく生化学博士として立つ道を選ぶようになった。
博士は、イリノイ大学の細菌学専攻生として、1938年から1941年まで各種の研究を行い、1942年には同大学の学士号を得た。
また、カリフォルニア大学では、1943年から1945年にかけて修士課程を終え、さらにミシシッピ大学では留学生として、主に薬学の研究に没頭した。
博士の論文は「癌に関する一元論、もしくはトロフォプラスト説」(栄養芽層説)、「動植物中のニトリロサイド(B17)」など多数がある。
アメリカはもとより諸外国からも、数多くの名誉と博士号が授与され、現在はジョン・ベアード記念財団の科学部長である。
学究の徒として研究に従事していたころ、既にジョン・べアード教授の「癌の栄養芽層学説」に親しんでいた。
そして、ベアード教授の理論を広範に検討し、カリフォルニア大学薬学教室のチャールズ・ガーヨット教授の激励を受けて、栄養因子の研究に着手することになった。
1950年になって、この物質の組成を証明した上、「結晶体」として分離することに成功し、これを「レートリル」 (B17)と命名した。
さらに、動物実験で無毒性を確認し、ついで「人体に対する無毒性」を立証するため、自分の腕の血管に注射したのであるが、博士の予言通り、問題となるような副作用はまったくなかったのである。
この時点で、すでに最終実験の段階、すなわち癌患者ヘの投与試験の運びに到達したのであった。
ビタミンB17の作用メカニズム
 「ビタミンB17の分子」は二単位の糖類と、一分子ずつの「ベンツアルデヒド」と「シアン化合物」を含み、この3成分は強く結合されている。
シアン化合物は、周知の通り、毒性が強く量的に過ぎると死にいたることがある。
しかし、天然状態で強く「結合」している場合には、化学的にみて完全に不活性であり、絶対に生体組織に害を与えない。
たとえば、塩素ガスも、それ自体は人を死なすほどの毒性をもっているが、無害な塩化ナトリウム(食塩)になるのと似ている。
 B17の分子を分解してシアン化合物を遊離させる物質が一つだけある。

それは「ベータ・グルコシダーゼ」という分解酵素である。
B17が、水分のある状態でこの酵素と接触すると、シアン化合物とベンツアルデヒドを遊離するが、これらは、それぞれ単独でも猛毒である。
事実、両者が協同して同時に作用すると、単独の場合よりも100倍以上も強い複合毒性を発揮する。
この現象は微生物学でも「相乗効果」として知られている。
 この「分解酵素」は癌細胞周辺だけに常に多量に存在し、正常細胞の環境にくらべて100倍以上の大量で検出されるが、それ以外の体内には危険量は発見されない。
その結果、当然ながらB17はもっぱら癌細胞周辺で分解され、毒成分を放出するので「癌細胞にだけ」強烈に作用する。
 ベータ・グルコシダーゼのほかに「コ-ダネーゼ」という非常に亜要な酵素もあるが、これは「保護酵素」といえる。
この保護酵素は、遊離したシアン化合物に反応中和し、人体に有益で必要な成分に転化する働きをもっている。
この酵素は、癌細胞以外の体内いたるところに多量に存在している。
しかも、癌細胞周辺にはないので、癌の病巣だけは保穫を受けない。
さきに、B17の分解酵素は、癌細胞周辺以外の体内では、危険量は検出されていないと述ベた。
しかし、「危険量は存在していない」という言葉に注意していただきたい。
いいかえれば、体内のどこにでも、いろいろな濃度で少しずつは検出できるのである。
とくに、健康な脾臓、肝臓、内分泌器官には広く分布している。
それと同時に、保護酵素のロ-ダネーゼが、もっと多量に共存している。
健康な組織では、余分に存在する保護酵素が分解酵素の作用をすぐに中和する。
 これとは反対に、癌細胞では、分解酵素が多量に存在し、全体として保護酵素は不足しているので、シアン化合物とベンツアルデヒドという毒物を大量に放出しやすい状態にある。
そこで、癌でない組織は、B17を摂取しても特別に保護を受け、あるいは、分解利用することによって必要な栄養を与えられている。
すなわち、自然の絶妙な恩恵をさえ受けている。
これに対し、癌性組織は保護を受けることなく、放出された毒素に侵される。

-中略-

-中略-

2次的な効果-―鎮痛・血圧調整・増血作用-―

-中略-

-中略-

 「B17は癌細胞を破壊すると同時に、正常組織に栄養を与え、細胞生命を支える驚くほど生化学的な活性素である」ということは、もはや空論ではなく、数ある証拠に支えられている。
自然の摂理が与える「制癌メカニズム」の絶妙さ
 どんな人でも、連綿として続いている正常な世代の交替の結果として、栄養芽層を所有する。
しかし、栄養芽層は膵臓酵素キモトリプシンや食品成分のB17などから成る代謝防壁によって厳重に制御されている。
この代謝防壁は複雑であるが、容易に故障しない完全な自然のメカニズムである。
現在は発癌性物質に関しての推論から、癌の原因がいろいろ聞かされるが、本当の原因は、「酵素とビタミンの欠乏」なのである。
それ以外は、癌を誘発する引き金的な要因であろう。
長期間のストレスや身体の損傷の場合、必然的に身体の自然治癒力が作動する。
しかし、もし身体の復元力の素材になる栄養的因子が欠乏して、制御できなくなると、そのまま進行して癌になる。
だから、喫煙とかビールスのような特定の発癌性物質は、直接的な癌の原因ではないが、「癌が起こり得る場」を決めることは確かである。
また、癌に対する自然の防御作用は、膵臓酵素とビタミンB17だけがすべてではなく、そのほかにもまだ防御の因子があることを知らねばならない。
たとえば、ヨーロッパの医師のレポートをみると、高温熱療法(患者を高熱状態にする)では、
シアン化合物とべンツアルデヒドの関係のように、非常に大きなビ夕ミン類の相乗効果を表すという。
摂氏37度の体温が41度に昇ると、3~10倍の相乗効果がビタミン療法によって得られている。
すなわち、41度の高熱期間中は制癌効果に必要なB17の量は3分の1から10分の1でよい。
酸素供給の増加と高熱の持続のために、癌細胞の発酵機能がずっと弱められる。
ウイルフリッド・シュート博士は-‐―
 何かの理由で「ビタミンE」を多量に摂取している患者は、そうしていない患者よりも癌の発生率が少ない。
 また、ボーリング博士は、「ピタミンC」も制癌剤として有効であることを提案している。
国立癌研究所のユンベルト・サフィオティ博士は、ハツカネズミの肺癌をビタミンAで封鎖した。
またピタミンBの経口投与で、実験ハツカネズミの70%に、癌の成長が低下したという発表もある。
だから、B17だけが全部の解答であるとは誰も主張していない。
高熱療法やピタミンA、B、CおよびEに加えて、酵素群とその他のビタミン類、さらに血液や組織の酸性度までが重要な役割を果たしていることは確かである。
全体的な自然のメカニズムの相関関係の中で、最も活性で、直接制癌作用を行っているものはB17であると思われる。
我々は、実際問題として、すべての詳細なメカニズムを全部知る必要はない。
必要なのは、あらゆるミネラルおよびビタミン類、とくにB17の多い食事をとって、身体の損傷やストレスをなるベく早く回復させることが大切なのである。
 「B17」の抗ガン作用の中心をなすのが、シアン化合物とべンツアルデヒドです。
シアン化合物として非常に有名なものが青酸カリです。
このために、B17があたかも毒物のように反対派からは強調され続けています。
 この章では、杏仁を食べてシアン中毒になった新聞報道に端を発したB17への影響が述べられています。
マスコミの影響力(良くも悪くも)の大きさには、驚くばかりです。
このところ、世間をいや、世界中を騒がせた「豚インフルエンザ」にしてもマスコミの力は、偉大でした。
願わくば、正確な情報を皆さんに提供して頂ければ良いのですが----。
 皆さん、マスクを買いあさるのは止めましょう!!自分の身を守る術は、他にあります。
 さて、実際の所、B17の毒性についてはどうなのでしょうか?
Dr.Fujitaのこれまでの経験からは、ここに書かれてあるように全く無害であるとは、断言できません。
しかし、こと抗ガン剤として使用する場合、現在使われている抗ガン剤に比べて、限りなく安全であると言えます。
この本でも、あらゆる所に出てきますが、現在の抗ガン剤は、人をやっつけるか、ガンをやっつけるかの究極の選択を迫るものだからです。
そして、はっきりしているのは、抗ガン剤は転移したガンには全く無力であるばかりか、有害物以外の何者でもありません。
 転移したガンに対抗できるものは、B17に勝るものはありません。
 さて、第6章からの引用です。
      第六章 シアン化合物騒動
 1972年9月1日、カリフォルニア州保健局は、医学専門家およぴ新聞に「月刊病気報告]を発表した。
その内容は、「30個も杏仁を食ベてシアン中毒にかかったロサンゼルスのある夫婦」の記事であった。
同9月4日、ロサンゼルス・エグザミナー紙は「果実種、シアン化合物を遊離す」と題するUPI電を載せた。
その6日後には、ニューヨーク・タイムズ紙も同じようにその事件を「杏仁中毒発生」と発表した。
杏のタネによる中毒事件?

-中略-

報道の真実性の十分な観察

-中略-

この夫婦が調合したのは、杏仁と杏の実で、彼らはそれを同時に蒸溜水にまぜて、一晩醸造してから飲んだ。
時間が経っていたので、少し発酵ぎみで、非常に苦味のある飲み物だったと思われる。
これを飲んで一時間後に、吐き気を伴って、病気になった。
 飲んでから数分もたたないうちに作用してくるはずのシアン化合物と判定するには、すこし時間がかかりすぎているようだ。
ロサンゼルス保健局のミュレー氏によれば、 「この夫婦の病因を主としてシアン化合物であるとか、それがただちにアミグダリン(B17)のせいで起こったとは決めにくい。
また同様に、杏仁のために起こったとも証明し得ない」と考えている。

-中略-

B17に含有する毒性の検討
 これまでに、B17は正常細胞に対しては無害であると述ベてきたが、これは真実である。
もっと正確にいえぱ、どんな食物でも正常に食ベる限りは無害といったほうが正しいかも知れない。
生命の保持に必要な水や酸素でさえ、常識を超えて多量にとれぱ致命的なものになり得るし、同じことがB17にもいえる。
ベータ・グルコシダーゼは、普通、B17を含む果実中にも「ごく少量」発見されている。
この酵素が口や胃の分泌物で活性化すると、その場でシアン化合物とべンツアルデヒドを少量遊離する。
これらの物質が、限られた濃度で口や胃あるいは小腸に放出される場合は危険ではなく、むしろ、自然の摂理による微妙な化学的調和である。
これがなければ、虫歯や呼吸器障害、あるいはいろいろな胃腸障害に対しても役立たないのである。
 B17についてE・Υ・クレプス博士が講演をしたとき、会場にいた一婦人が、「B17を含む果実のタネを食ベすぎると危険なことがありますか」と質問した。
博士の回答は―
 「どうかすると中毒するのではないかと心配しているが、仁も果実といっしょに食べると、B17過剰になることはなく、心配はいらない。
しかし、リンゴの身をすててタネだけを集め、コップに半分も食べると、B17の取り過ぎの心配が起こる。
桃、杏、すもも、さくらんぼ、あるいはリンゴをまるごといくら食べても、タネから毒になるほどのB17をとることにはならない。」
健康人でも一日50ミリグラムのB17が必要
 クレブス博士は、「健康な成人は、最低でも一日当たり50ミリグラムのB17が必要である」といっている。
癌にかかりそうな人は当然、一日に50ミリグラム以上とらねばならない。
既に癌にかかっている人は、もっと多量のB17が必要である。

-中略-

 そこで果実をまるごと適当に食べるなら、お腹一杯食べてもよいし、杏仁だけを余分に食ベすぎないようにするのが賢明だといえよう。
砂糖より毒性の少ないB17
---天然の食物中に、シアン化合物は広く分布している----
 一方、B17と命名された研究室的な物質についてはどうであろうか。
結論からいって、B17の毒性を心配する形跡はほとんどどこにも見あたらない。
医薬の参考文献には、100年以上にわたって「アミグダリソ(B17)は無毒性」と記してある。
世界のあらゆるところで、2世紀もの間にアミグダリン(B17)の使用で大変な病気を起こしたとか、死んだという報告は、一つも記録されていない。
アミグダリンは、ドイツの化学者リービッヒが1830年に発見した。
パーク博士によれぱ、今日使われている医薬品よりも、アミグダリンのほうがよほど化学的または医薬的に十分研究されているという。

-中略-

 ところが、B17の生化学的な作用は、2,3時間で消滅するので、蓄積性がない。
アメリカでは毎年90人以上の人がアスピリン中毒で死んでいるが、B17で死亡した人は一人もいない。
アスピリンは自然にとっても人体にとっても異物的な薬物であるが、
B17は生物や人間に与えられた自然植物に含まれているピ夕ミンの一種である。
B17は砂糖よりも毒性が少ないのである。
 B17は、その驚異的な抗ガン作用ゆえに様々な非難、中傷を受け続けています。
一方、B17の抗ガン作用を認める側からは、熱烈な報告が相次いでいます。
ドイツのニーバー博士、カナダのN・R・ブージアン博士、
そしてB17の治療に関しては世界的に有名なメキシコのコントレラス博士等々。
 B17は、その優れた抗ガン作用以外にも、様々な効果があります。
もっとも特徴的なのは鎮痛作用です。
様々な痛みに有効であり、O-リングテストで痛みの指標とされているサブスタンスPという物質も著明に減少させることが判明しています。
その他、降圧作用、食欲増進、貧血改善などなど。
 ガン治療における食事療法の大切さについても、ここで触れられています。
今の日本でガン治療に対する食事療法を指導できる病院はありません。
そもそも、食事が悪くてガンが発生してくるとは誰も考えてもいないからです。
しかし、野生動物にはガンがないことを考えれば、容易に想像できることです。
 クレブス博士が発見したB15についても述べられています。
残念ながら現在は入手できないので効果の程は、本文を参照してください。
以下、引用します。

      第七章 B17はインチキか
 「B17はまったくインチキ療法である」といったのは、カリフォルニア州癌協会会長ヘレン・ブラウン氏である。
 他方、有名な医師で、患者に直接、B17を使って臨床試験をして、B17は安全で有効である、という結論に達した論文は、少なくとも26篇以上ある。

-中略-

B17の効果を保証する著名な医師たちの臨床報告
 世界的な尊敬を集めている有名な癌専門家の一人、西ドイツのニーバー博士が1972年にアメリカを訪問したとき、次の発表をした----
 20年間この道に専念してきたが、私は毒性のないニトリロサイドを見つけ出した。
---それはレートリル(B17)である。---
それは他のどんな癌治療法よりも遙かに勝り、私の考えでは、癌を最終的に制御できるのはB17以外にないと思う。
 また、カナダの有名な生化学者N・R・プージアン博士は、B17が学会で紹介されると、ただちに第一回の実験シリーズの結果を、次のように発表した---
 私たちの調査の中には、末期の癌で、もはや回復の望みさえなく、私たちが基本的投与量と考えている30グラムを受けつけない重症例もしぱしばある。
 しかし、大部分の患者はB17によって、歩けるようになったり、普通の活動ができるようになっている。
 1963年、アメリカからコントレラス博士の病院に、末期癌の婦人患者が紹介され、B17療法が熱望された。
博士はこのとき初めてB17を紹介されて治療を開始、ついに、その婦人の癌も治った。
これが動機になって博士のB17の研究が始まった。
その後、博士はB17で何千人もの癌患者を治療してきたが、大部分はアメリカ人である。
アメリカではB17の使用が禁止されているからである。
博士はB17療法のこれまでの経過を要約して、次のように発表している---
 私の臨床例で、好転したと認められたもの(患者の気分がよくなったり、痛みが軽くなったり、痛みが軽くなった、食欲が出た、元気が出たなどという)は約60%であったが、
重要なことは、末期重症癌の15%に病気の進行が停止、または退行(治癒に向かうこと)さえ認められたことである。
 日本には酒井重明博士がいる。1963年10月の「アジア医学ジャーナル」に発表された博士のレポートによると-‐―
 B17を癌患者に投薬しても、有害な副作用は全くないと証明された。
B17ほど速やかに癌を治す制癌剤はほかにない。B17は癌が体内のどこに発生した場合でも、実に有効に作用する。

-中略-

B17の有効なニ次作用
 B17の好ましい副作用として、高血圧患者の血圧正常化、食欲の増進、血色素(赤血球の主成分)の増加があり、さらに、癌患者の不快臭(末期の癌患者は特有の悪臭を出す)を消し、とくに鎮痛剤や麻酔剤を使わなくても、痛みを緩和する。
 また、既に”手遅れ”になった癌で、B17を使っても治る見込みが立たないようなときでも、
末期癌の激痛を緩和するB17の効果は、病者や家族にとって福音となるだろう。

-中略-

 単独使用でもB17の効果は多数の例で証明されてきたが、B17に補助療法を併用すれぱ、その成績はさらに向上する。
制癌食事法の効果

-中略-

膵臓酵素の補給

-中略-

 クレブス博士によれば、旧約聖書の中にも、穀物類からの製パン配合に六つの原料を伝えているが、この中の五種類にB17が多量に含まれている。
すなわち、大麦、豆、レンズ豆、キピ、フィッチ(エジプト豆やガバンゾ豆)などである。
 食生活に自然の調和を保つために、各種のビタミン類が必要とされる程度に、毎日適当量のB17を摂取すれぱよい。
たとえば、1日にリンゴを1~2個タネごと食ベれば適量がとれる。

-中略-

-中略-

 B17は、公的には依然として無視され続けています。
しかし、実際にはB17がガンに効くという実験も沢山発表されています。
 B17の治療を受けようとするガン患者さんは、その大半が医者に見放されてからやってきます。
そんな中でも、末期ガンから生還される患者さんも確かにおられます。
できれば、転移があると分かった時点で、このB17による抗ガン治療を開始すれば、
もっともっと多くのガン患者さんを救えるはずです。
以下、第8章から引用します。

   第八章 実証されていないといわれる癌療法
 多くの場合、官僚たちは学者的な発言の形をとり、社会福祉という見せかけの関心を示して、「ビタミン療法は理論としては聞こえはいいが、実際にはまったく効果がない」と発表している。
 アメリカ癌協会は「癌治療に関する実証されていない療法」と題して----
 情報や文献を入手し、詳細に研究したがアメリカ癌協会としては、B17が人体の癌の治療に有効であるとの確証を入手していない。
と言明した。

-中略-

 しかし、一般市民にとっては、アメリカ癌協会が、「B17療法は効果の証明されていない癌治療法である」と言明さえすれば、「それで必要なことは全部知り得た」ということになってしまう。

-中略-

しかし、同協会に所属する臨床医は癌患者にB17を使って良好な結果をみている。
誰かが間違っているのだ!
 B17の場合には、詐欺にかけられていたことを明らかにするだけでは、そのすぐれた特性を確立することにはならない。
だから少なくとも、B17を実地に使っても、理論通りに「実際に効く」という多数の証明を検討する必要がある。
栄養芽層学説を支持する臨床的証拠

-中略-

癌細胞を抹殺するB17の実験研究
 パーク博士は、動物組織での一連の実験で次のように述べている----
 B17は、正常細胞には少しも有害な作用を与えないが、B17が癌細胞に接触すると、多量の青酸化合物とベンツアルデヒドを放出して、癌細胞を全滅させる。
人工培養した癌細胞にベータ・グルコシダーゼ(酵素)とB17を作用させると、癌細胞がまるで殺虫剤をかけられたように死んでいくのが顕微鏡で観察できる。
 また、1971年に、プラハで開かれた第七回化学療法国際会議に参加したバーク博士は---
 B17は、肺癌を含む各種の癌に有効である。しかも、絶対に無毒である。

-中略-

-中略-

 しかし、「予防」はできるとしても、ひとたび癌にかかった人の「治療」はどうなるのであろうか。
ところが、すでに「人」でも、B17療法は癌患者を救うことが実証されているのである。
結論を先にいえば、X線(レントゲン)や毒性の強い医薬品でその人の身体が、めちゃくちゃにやられてさえいなけれぱ、うまく行くのである。
ただ、不幸なことに、ほとんどの癌患者は、現代医学主流派の癌治療を受け続けた末に、つまり病状がひどく進行して希望のない宣告を受けてから、やっとB17療法にたどりつく。
 そのとき、大部分の病人は、まず2、3週間とか、あと2、3カ月しか生きられない状態である。
最後の救いの手段として、やっとB17療法を始める時には、すでに死に直面しており、悲惨な状態にある。
このような患者はB17療法を行っても死亡することが多い。
こうした死亡例も統計的には、すべてB17療法の制御率に細み込まれる。
だが、このような末期重症の患者でさえ、何人かは奇跡的に治った例がある。
これこそ、B17の大きな勝利を現実に示すものであろう。

-中略-

アメリカ癌協会は「B17で助かったとしている人は、ただ癌に対して“心気症″であっただけで、実際には初めから癌ではなかったのだ」との印象をでっち上げようとしてきた。
しかし、過去の記録はまったく違った経過を物語っている。
末期癌がB17で治った実例
 ここに、いくつかの例を紹介しよう。
(1)カリフォルニア州パイノルに住むデービッド・エドマンズ氏は、1971年6月、膀胱転移のある「結腸癌」で手術を受けた。
外科医は開腹して患部を調べたが、癌組織が非常に広範囲に侵蝕していて、全部を取り除くことは不可能であった。
腸の閉塞部を除くために結腸を切断し、腹部に人工肛門をつくった。
 手術から5カ月後に、またもや容態が悪化し、あと2、3カ月の命といわれた。
正看護婦であったエドマンズ夫人は、B17の話を聞いていたのでのでやってみることにした。
エドマンズ氏は、その後、6ヶ月後にはほぼ正常に戻り、気分もさわやかになって、医師たちを驚かせた。
膀胱鏡で検査したところ、転移の癌が完全に消失していた。
 「結腸を元通りにつなぎ合わせる」ために再入院したが、手術の結果、癌組織らしいものさえ見つからなかった。
すっかり回復して退院したのであるが、結腸癌で普通とは反対方向の再手術(人工肛門を止めて、腸を元通り結ぶ)を行ったのは、この病院の開設以来、初めての出来事であったという。
 現在も、エドマンズ氏は健康にあふれた毎日を送っている。
(2)1967年、カリフォルニア州ウオルナット・クリークに住む主婦ジョアンヌ・ウィルキンソンさんは、脚の股のすぐ下に発生した癌の切開手術を受けた。
4カ月後に再発し、またも筋肉と骨部を再手術で切り取った。
さらに1年後に「そけい部」(股のつけ根)に痛みのあるしこりができて、水がたまりはじめた。
 「生検」 (少し切り取って調べる)の結果、癌の再発で、しかも広がっていることが分かった。
こんどは脚や腰の一部だけでなく、膀胱や片方の腎臓も切除せねばなるまいと医師は診断した。
医師の計画では、両肺に転移があるかどうかを切開して調べることであった。
もし肺に転移していると、もはや夫人を助けることはできないので、手術を見合わせるより他ない。
 この時、夫人の妹と友人の強いすすめもあって、ウィルキンソンさんは手術を断念し、B17をためそうと決心した。
 これを聞いた主治医は非常に驚いて、
「手術をしなけれぱ、おそらく3カ月は生きられない」と説得したが、夫人の決心は変わらなかった。
次は夫人の手記である----
 1968年11月16日、土曜日のこの日は決して忘れないでしょう。
生検を受けた後、まだ激しい痛みが脚に残っていた。
クレプス博士は、「B17の注射をしたので腫瘍に反応が起きたようです」といった。
クルミ大から小さなレモンの大きさまではれ上がり、4、5日出血がありました。
しかし、毎週、月・水・金曜の3日間、注射を約5週間続けると、癌は小さくなり、少しも痛みを感じなくなりました。
第1週日の月曜日にレントゲン撮影があり、その後も規則的に続けて、病気の進行状態が観察されました。
注射は6カ月、週3回、10CCずつ打たれました。
食事は酪農製品(肉・乳製品)や卵、白い小麦粉で作った料理もいけないと言われました。
 しかし、白身の魚、鶏肉、七面鳥の肉は許されました。
1969年8月、素晴らしいことに、医師からもう注射の必要はないといわれました。
レントゲン撮影の結果も鮮明で、腫瘍が縮んでおり、組織の中に痕跡を残していても、活動体ではなくなったと確認されたのです。
 「手術をしなけれぱ3カ月以上は生きられない」と医師から告げられて以来、何カ年か過ぎ去った今でも、夫人は健康でしかも生き甲斐のある毎日を送っている。
夫人はあの恐ろしい虎口を脱したのであるが、あとに残った唯一のことは生体検査の傷跡だけである。
(3)カリフォルニア州サンパプロに住むジョー・ポテルホ氏は、
医師から「この前立腺癌は切開(尿道から行う摘出術)するほかない」と告げられた。
そのとき、同氏は-―
私は「癌が広がるだけだ」と思ったので、手術は受けなかった。
医師は「それではあまり長生きしない」といった。
また、医師は私にコバルト照射を施したかったが、私は賛成しなかった。
私はある健康食品店で、サンフランシスコのB17を使う医師の噂を聞いたことがある。
 その医師を訪ねて診断を受けると 私の前立腺の大きさは石鹸ぐらいもあると告げられた。
1969年1月から一年間、数ヵ月にわたって4日ごとに、注射してもらった。
 ポテルホ氏は当時65歳であったが、特に膵臓酵素・トリプシンを消耗しないような食事(純植物食)を厳重に守った。
同氏はもう癌にはおかされないし、髪は再び黒くなって若々しくなったと報告してきた。
なぜこんなに若返ったのか、この人自身は分からないが、おそらく食生活が改善されたからだと思っている。
(4)有名な喜劇役者のレッド・パトンズ氏の妻アリシアさんも、B17のおかげで生き残ることのできた、何千というアメリカ市民の一人である。
ロサンゼルスの癌会議で、レッド・バトンズ氏は次のように述べている-―
 B17は私の妻、アリシアの生命を救った。
ここにいるアメリカの医師たちは、昨年11月、私の妻の生命はあと2、3カ月といっていた。
しかし、どうであろう。妻は現に生きており、美しく活力に満ちた妻であり、母親なのだ。
私たちは、神と自己の科学的信念のために敢然と立ち上がった素晴らしい人々に、心から感謝を申し上げる。
 かつて、バトンズ夫人は喉頭癌が悪化して、さんざん苦しんだ末に、
主流派の臨床医師から「もう末期癌で手がつけられない」と告げられた。
しかし、九死に一生を願って西ドイツ・ハノーバーのジルバーシー病院のハンス・二―バー博士のB17療法を受けた。
夫人の癌は2、3カ月で完治した。
痛みは消え、食欲も正常になり、かつてなかったほど丈夫になった。
 アメリカの医師たちは、この驚異的な回復を確認したが、
ただ、ビタミン的物質だけで癌を征服したとは、どうしても信じなかった。
(5)多くの医師たちが、しぶしぶ、癌に対するビタミン説が真実であることを認めた例として、カリフォルニア州マリン出身のもと癌患者のキャロル・べンジュース嬢が、自分の体験を鮮やかに説明している。
 彼女はメキシコのチワワで、アーネスト・コントレラス博士のB17療法を受け、見事に成功した後に帰国した----
 私は、以前に治療を受けた医者を訪れた。
その医者は、「さて、その病院ではどんな治療をしました?杏の種を割って、仁をたっぷりと食べさせられ、杏を焼いて香を吸いました?」とたずねた。
私は、「OK、冗談はもうたくさんよ」と答え、「マリン・タイムズの医学欄(ここには、B17の情報が記載されている)を読んでいただけませんか」とお願いした。
医師は「その件に関してはもう何も考えたくない」といった。
私がぜひ読んで欲しいともう一度せがむと、その医師は「キャロルさん、結局はあなたが私を助けるような立場になったようですね。
私はいま不眠症にかかっている。もしかすると、この記事を読むと、眠れるようになるかもしれない」と答えた。
 彼女は、数年前に、寝汗、痒み、発熱、頭痛などの自覚症状が表れたので受診した。
病院での検査の結果、「ホジキン病」と診断された。
それは、初めに身体のほうぼうのリンパ腺がはれてくる一種の癌である。
 更に、彼女の手記を続けよう----
 あれから、ほんの2日ほどして、友人が私を訪ねてきて、B17を使うメキシコのビタミン療法の話をしてくれたが、私はそんな話は問題にしなかった。
 その頃、私は自分の選んだ医師だけがすべてと信じていた。
その医師は最初コバルト照射をやった。
間もなく医師は「キャロルさん、この治療であなたは不妊症になるかも知れませんが、もちろん知っているでしょうね」といった。
私は「いやです。知りません。当然、大きなショックです。28歳で更年期になるとは----」
 コバルト照射の副作用として、何ともいえない苦しみ、食欲減退、さらに一時的な脱毛などが起こった。
コバルト療法6カ月で、肺と心のう膜(心臓を包んでいる二重の膜)に水が溜まった。
医師たちは注射器で水を抜き取ったが、水は取るほどたまるばかりであった。
彼女はついに軽い心筋梗塞を起こした。
6週間に3回も水抜きをしてもなお、心のう膜を手術すベきかどうかを決めかねていた。
1970年1月28日、ついに手術が行われた。
翌年の7月頃までには、全身の疲労、不眠、食欲の減退などがまた起こり、病状は悪化する一方であった。
 ここまで追いつめられて初めて、彼女はB17療法を受けてみようと決心したのだ。
 第1回目の注射で、軽い吐き気がした。
2週間後に2回目の注射、この時、急性の吐き気と下痢を併発し、それからの1週間は、”あご″に激しい痛みが続き、そのために食事もできなかった。
さらに、1週間後、こんどは偏頭痛が起こり、胃や足がけいれんした。
合計して4週間も、こんな状態が続いた。
しかし、その後の10日間で、それまでの何年間、まったく味わったことのない爽快な気分になった。
このような反応が起こっているのは、まだ病気が活動しており、半面、B17がある程度効いているからだと教えられた。
この頃から病状は下り坂となり、痛み、不眠、疲労などが回復に向かい始めた。
その時、私は今後どんなことが起きても、2度と化学療法は受けまいと心に決めた。
 べンジュース嬢は、いずれにしても病気回復の見込みはまったくなかったので、メキシコまで行って、B17療法を受ける決心をした、と結んでいる。
 コントレラス博士は彼女に、ホジキン病は、肺、膵臓、肝臓、結腸などの癌よりも、B17の効果は遅れるが、B17使用の価値は十分にあると告げた。
第3回目のB17が投薬され、痛みは完全に消え、その後一週間もしないうちに、ほとんど正常な状態に戻ったと感じた。
完全な健康を回復してからも、彼女はB17の維持量を服用し続けている。
 B17の「維持量投与」は大切である。
ひとたぴ癌にかかり、ビタミン療法で治った人は、B17の必要量が、普通の人よりかなり多くなっている。
もちろん回復すればB17の服用量を減らすことはできるが、完全に中止すると癌が再発することが多いのを、B17療法の専門家たちは経験している。
B17使用の医師たちが「B17は癌を治す」とは決して言わないのはこのためである。
正確にいえば、「癌を制御(コントロ-ル)する」といい、「治療が続く」ことを暗示している。
(6)カリフォルニア州ツアラ郡長官の妻、マーガレッ卜・デグリオ夫人の例は、もっと劇的であった。
が、同時に悲劇的な体験を物語っている。
夫人の癌は2回も手術を受けたのに依然として悪化し続けた。
3人の医師から、もはや回復の望みも薄く、近代医学ではこれ以上のことは不可能だと告げられた。
夫のマイク・デグリオ氏は、B17のことを何かの本で読んだことがあるので、治療のために夫人をメキシコに連れて行った。
これも、同じような話であるが、とにかく、この夫人もすぐ回復に向かい、厳密な治療4カ月で初めの癌の症状はほとんどなくなった。
そこで、カリフォルニア州北部の郷里に帰った。
アメリカの医師たちは、夫人の病気がなぜ、こんなにも回復したのか説明さえできなかったが、とにかく、腫瘍が急速に消滅した事実は確認できた。
 しかし、夫人はその後間もなく、ひどい呼吸器系統の伝染病にかかり、肺炎と診断されてサンフランシスコの病院に入院した。
3週間以上の入院中、主治医や病院関係者たちはカリフォルニア州の法律にふれるということで、B17の継続投与を拒絶した。
今まで癌を制御していたB17の限界点を割って、肺炎ではなく癌のために1963年10月17日の夜、息を引き取った。
(7)カリフォルニア州サンタポウラ出身の”手足治療医″デール・ダナー博士は、1972年に右脚の痛みとひどい咳におそわれた。
レントゲン検査で、両肺の腫瘍と脚には転移癌らしいものが見つかった。
このような癌は手術が不可能で、放射線治療もむずかしく、不治の病気である。
 博士は母親のすすめで、しぶしぶではあったが、B17を使用することにした。
母親を安心させるために、メキシコから大量のB17を入手した。
しかし、B17はインチキであると「医学雑誌」で知らされていたので、そうだろうと信じていた。
報告書には、多量の青酸化合物が含まれているとあるので、B17は危険なものに違いないと考えていた。
 自覚症状が表れて2、3週間もたたないうちに、痛みと咳が現代医学では手がつけられないまで進行したと自分でも分かっていた。
手や膝がいやにむずむずして、3日3晩眠れず絶望の境地に陥った。
睡眠不足、薬、痛みなどの混成軍にせめられてグロッキーになった博士は、ついに「持っていたB17」を使えぱ眠れるのではないかと考えて、標準の10から20日分を動脈に直接注射した。
36時間も眠り続け、目が覚めて驚いた。
 自分がまだ生きている上に、痛みや咳もまったく薄れていた。
食欲は正常になり、この何カ月かよりずっと気分がよくなっているではないか。
B17が癌に効くことを不本意ながら認めた。
さらに、B17を求め、前回より少量で治療を続けた結果、3カ月後には仕事に復帰することができた。

-中略-

B17が癌に効くという証拠はいたるところにある
 一部の医師たちは栄養(代謝)医学に対して職業的な偏見を持っているので、何か他に説明を探し求める。
その人たちの好きな解説は「放射線や化学薬品が、B17を使う前に与えられていたので、それらが後になって効果を表したのだ」ということである。
たまたま、B17以外に前もって何も治療していない時には、最初から癌ではなかったのだろうと答える。
 また実際に、癌の実在が手術や生検などで確認されている病人がB17療法で治った場合には、自然治癒したのだと主張するのがおきまりである。
 医学的な治療を受けなくても、癌の発育が止まったり、自然消滅したりすることは、事実としてあることである。
しかし、それは統計的には極まれな例証である。

-中略-

-中略-

 西洋医学におけるガン治療は三大治療と称される手術、抗ガン剤、放射線を中心に組み立てられています。
 確実にガンを治すためには、早期発見しかありません。
早期に発見して手術で取り除くのです。しかし、これさえも絶対ではありません。
せっかく早期発見しても、それまでと同じような食生活を送っていたのでは、5年後、10年後に再びガンが発生してきます。
そして、ほとんどが手遅れとなるのです。重複ガンといわれるこれらの現象は、決して稀なことではありません。
結構、しばしば見られるのです。----あなたの生活を見直さなければ、将来、必ずガンが発生します!!
 抗ガン剤に期待を持ってはいけません。
極一部の血液関係のガンでは、有効性が示されていますが(白血病、リンパ腫などの一部)、
その他の「---ガン」と呼ばれるガンでは、抗ガン剤は無効どころか苦しみが増すだけですので、最初から受けないことをお奨めします。
 放射線療法についても、早期ガンの中の極、限られたものだけしか有効ではありません。
 現実には、手術+抗ガン剤、手術+放射線、放射線+抗ガン剤の組み合わせが多く用いられます。
 Dr.Fujitaの考えでは、ガンが手術できる段階にあれば手術をまずお受けになることをお進めします。
それが早期ガンであれば、手術を受けた後の食事療法を含めた生活状況の改善が必要です。
そして、不幸にも早期ガンでなければ(例え、転移はないと言われても)、O-リングテストをお受け下さい。
O-リングテストで転移が見つかれば、B17を含めた治療を開始しなければなりません。
この時点では、決して再手術や抗ガン剤、放射線などは受けないようにすることが大切です。
さて、第9章からの引用です。

  第九章 実証されているといわれる癌療法
 B17療法の提唱者はいつも、「B17が直接に癌を治すのではない」と、注意深く主張する。
癌は必要成分の欠乏のために起こったものであり、B17を与えて治療したとはいわない。
すなわち、「予防」または「制御」したといっている。
ところが、現代医学主流派の人たちは、B17提唱者のような節度さえもない。
主流派を代表するスポークスマンは、こわぱった顔つきで、アメリカの大衆に、「既に癌の治療法は立証ずみである」とか、「B17のような”売薬″で治ったという人は、貴重な時間を浪費しただけで、その代わりに、われわれ側の”実証的治療法″を受けていれぱ、もっと早くよくなる」と、繰り返し何回も発表する。
しかし、その内容たるや、「外科手術」であり「放射線療法」であり、「薬品」なのだ。
 
-中略-

-中略-

比較のため、外科手術、放射線療法およぴ化学療法から得られる治療の成果や利点を調べてみよう。
外科手術療法の効果
 ご承知の通り、「外科手術」は3つの中ではともかく一番害が少ない。
できる限り正直にみれぱ、ある場合には生命を救う間に合わせの手段になることもある。
特に腸閉塞とか腸癒着の場合、外科手術で開放しないと、余病併発による死を防げない。
また、腫瘍を取り除いたという心理的効果もあろう。だから、患者とその家族に一時の安心感と希望を与えることになる。

-中略-

-中略-

 しかし、転移を起こした癌の場合、手術の有無に関係なく望みは薄い。
癌の専門家はこの点を率直に認めて、次のように述ベている----
 臨床検査で癌の転移が発見された場合は、予後はまずだめである。
初め、はっきりと転移が認められなくても、後で転移すれば同じことがいえる。
 だから、手術後も長く延命する割合は、統計上はよくても10~15%にすぎないという評価になる。
しかも、一度癌の転移が起こると、どんな手術をしても延命はできない。
もちろん、現代医学で認めている他の療法と同じ理由で、手術は腫瘍だけの切除であり、癌の原因までは切除できない。
放射線療法の効果

-中略-

X線は癌を誘発する
 X線は最低二つの要因によって癌を誘発する。
第一に、この照射で身体に物理的な損傷を与え、その自然治癒過程が栄養芽層の発生動機になりやすい。
第二に、免疫学的な防御機構、すなわち癌に対する防御の前線として働く白血球を弱めたり破壊したりする。

-中略-

-中略-

近代療法では癌は依然として不治の病

-中略-

事実は、全身の癌すなわち転移してしまった癌では、「5年以上の生存率」は20分の1以下の少数だということが隠されている。
 現在、いろいろな形や種類に分類されている癌は、10年前のケファウバー修正案当時と同じで、全般的に「不治の病」のままである。
 30年前には5人に1人の割合で助かったが、現在では3人に1人である。
 これらの数字は、条件の作り方次第で正しくもなり、誤りも犯す。
こんな統計に今さら挑戦しなくても、癌にかかっていく人の数字がどんどん増え続ける現実は肝に銘じなけれぱならない。

-中略-

-中略-

 B17は、「ガンには効かない」とか、「毒性がある」とか、B17の使用に反対する人々は指摘します。
では、通常の治療で用いられている抗ガン剤はどれほど「有効」で、どれほど「無害」なのでしょうか?
 現在でも、続々と新しい抗ガン剤が登場しています。
そのこと自体が、有効な抗ガン剤が無いことの裏返しなのです。
そして、効果を示すためにはなりふり構わず、非常に強力なものが登場するのです。
そして、どうしても避けられないのが、効果を求めると副作用もどんどんひどくなると言うことです。
 Dr.Fujitaは、患者さんに説明します。
抗ガン剤というのは、ガンを殺すか、人を殺すかという薬です。
そして、必ずその副作用で、人の方が負けてしまうのです。
 治療というのは、免疫力を高めていこうというのが本来進むべき道です。
免疫力が低下すると、自己治癒力が失われてしまいます。
自律神経免疫療法は、この自己免疫力を高めることでガン治療を行うものです。
 抗ガン剤は免疫力を抑えてしまうことも、大きな欠点となっています。
さて、第10章からの引用です。

     第十章  新しい謀殺者の出現
 「癌治療薬B17の正体」の見出しで、1973年8月18日のロサンゼルス・タイムズ紙に----
アメリカ癌協会ロサンゼルス支部長は、B17の製造、販売を行う者は詐欺的食品業者であり、法を破るイカサマ師であると述ベた。
またヘレン・ブラウン女史によれば、FDAはB17を一定期間、十分にテストしたが、否定的な結論を得ており、これを癌の薬に使用することを禁止した。B17はまがいもので「謀殺者の出現」である。
現在の化学療法で治療すれば、十種類の癌は制圧され治癒する。だから、一般の人は、このインチキ薬に惑わされてはいけない。
 この記事が出て約1カ月後に、プラウン女史は癌看護に関するアメリカ癌協会の全米会議で、「早期発見さえすれぱ、現代医学でどんな癌でも70%は救済できる」と平然と放言した。
*Dr.Fujita のコメント:この部分は、以下のように考えれば真実となりうる。
「O-リングテストで早期発見すれば、どんな癌でも100%救済できる」
 私はこれまで、現行の外科手術や放射線療法で得られた悲惨な終末を説明してきた。
しかし、制癌剤はもっとずっと悪い実績を残している。
制癌剤はむしろ新しい癌を誘発する
主な理由は、悪性細胞よりむしろ健全な細胞に致命的な害毒を与える。
勿論、どんな物でも適量以上に摂取すれぱ有害で、アスピリン剤、砂糖、B17あるいは水でさえもそうである。
しかし、制癌剤はそれらとは根本的に違い、毒性そのものが薬効として期待されている。
理論的には、この制癌剤は選択性をもち、他の細胞よりも優先的に癌細胞に毒性を発揮する狙いのもとに開発されている。
しかし、それは飛躍した結論であり、実際には正常細胞に無害ではないし、むしろ、癌細胞と正常細胞とを区別できない。
いずれにしても、制癌剤は組織に毒性を与えるようにできており、このために、病気自体よりも、「副作用」で激しい苦痛や病状悪化が起こりがちである。

-中略-

考えられる限りのあらゆる身体の機能は寸断され、苦痛のあまり化学療法をやめて、癌で死んだほうがましだとさえ思うようになる。
現在認可されている薬剤のほとんどが疑似的放射性物質とも呼ばれるが、放射線と同じ作用を持つという意味である。
だから、正常な免疫的防御のメカニズムを減殺し、癌の転移を助長する。
放射線療法は、限られた局部に1、2カ所だけ照射するので少しはましであろうが、この制癌剤は全身を駆けめぐり、身体中のあらゆる細胞に致命的に襲いかかる。
ジョン・リチャードソン博士は----
 癌の放射線療法や化学療法は、いずれも免疫カを低下し、癌の転移を促進する。
これらの処置は免疫学的にも生理学的にも不合理なものである。
たとえば、メソトレキセート、5-FU、サイトキシンなどは効用が少ないし、一般に細胞毒を表す危険な物質でもある。
放射線と同じに免疫力も低下する。
これらの薬は周知の臓器移植手術のときの「拒絶反応」を抑えるために「免疫抑制の処置剤」として使われてきたものである。
ところが、癌療法の生理的目標は、逆に免疫という「拒絶反応」を強化して、
身体にとっての異物である癌細胞を殺す方向に増強しなけれぱ、正しい癌治療法にはならない。

-中略-

 この考えを持つ人はトレルフォード博士だけではなく、1972年4月13日のサウザン研究所の報告も同様である。
同研究所は国立癌研究所の最近の研究の一部を分担したのであるが、次のように述ベている----
現在、アメリカ癌協会で「実証的療法」として認可している制癌剤を、健全な動物に投用してみると、すべて「新しい癌を発生する」。
すなわち、細胞毒である制癌剤は宿命的に同じ作用を持っている発癌剤でもある。
 国立癌研究所のディーン・パーク博士は、上司のフランク・ローシア博士にあてた手紙で次のように述べている---
 皮肉にも現在、FDAが癌患者に使用または試用を認めた化学療法の制癌剤は、
(1)その投与量の範囲で広範な激しい毒性を与え、
(2)著しく免疫カを抵下して、癌だけでなく他の多くの病気にも抵抗力を弱め、
(3)更に、それ自体が一般に強い「発癌性」を示す。
 化学療法を受けた後でも長く生きられるという証拠が統計的に見当たらないのは、いまさら驚くほどのことではない。

-中略-

 メイヨー・クリニックのチャールズ・モア夕ル博士の意見は次のようである--
 大きな犠牲を払っても患者は不完全な治療に終わり、結局は癌腫の再発に束の間の一息をつくだけである。
われわれが、認定されたいままでの治療法をやっても85%の失敗率となる。
胃腸系の癌患者の何人かは、何一つ現代医薬の治療を受けなくても、もっと長く生きている。
 財団法人ラシー・クリニック癌研究部のロパート・D・サリバン博士は次のようにいっている----

 癌が転移した後でも治せるような効果的な薬剤はまだ見当たらない。
現在、主流派の化学療法は、(1)毒性、(2)免疫力の低下、(3)発癌性、(4)薬効が少ない、と判明していても、なぜ医師たちは使用し続けるのであろう。
 その答えは他にいい手段を知らないからである。
もはや、ここまでくれば治療よりも「実験」として化学療法を組み入れるのだと正直に告白する医師もいる。

-中略-

医師は仕方なしに化学療法を続ける。
死期が早まるFDA認可の制癌剤
B17をインチキ薬と見なすならば、拷問されるような痛みの中で癌を広げてしまう、無効と分かっている「主流派の実証的療法」を受けるしかない。
アメリカ癌協会は「実証されていない療法」についての論文で、次のように大胆に言明している----
 癌にかかったらすぐ医師にみせて、放射線や外科手術を受けるのが実証的療法であり、それによって150万人のアメリカ市民が生き長らえている。
そのことをよく知ったら、疑わしい専門家や、その実証されていない治療法に関わり合うチャンスは少なくなる。
四つの癌治療法
 治療についての話を終えて癌研究の話題に進む前に、少なくとも今までに、はっきり分かった四つの癌治療法を要約しよう。
外科手術療法  中では害が少ない。

-中略-

放射線療法  極めて有害。
癌を広げるし、患者のすべての病気に対する抵抗力を弱める。

-中略-

化学療法  免疫防御のメカニズムを破壊し、さらに、制癌剤の毒性が加わって癌が拡大し、転移を誘発する。
きわめて激しい副作用がある。
治療しても、特に治療しない患者より延命したという証拠はない。
やはり転移があると生存率はゼロに近い。
ビタミン療法 (B17・B15を含む代謝療法)毒性なく副作用なし。
食欲がすすみ、体重が増加する。高血圧は下がり、血色素、赤血球が増加する。
麻酔剤を使わずに苦痛をなくしたり、軽くさせる。身体に大きな抵抗力をつけて余病を防ぐ。
その上、癌細胞を破壊し、正常細胞には栄養を与える。
多くの患者は、手術や放射線や化学療法を受けたりして、もう駄目だと宣告されてから、やっとビタミン療法に変える。
だから、統計的には最悪の条件なのに、長期生存率が10~20%と高い。
この結果には勇気づけられるものがある。

-中略-

-中略-

年間何十億ドルにもなる癌研究費
 このような癌研究関係者のありついた分け前は現在、年間に何十億ドルにもなっている。
癌の治療がほとんど完成に近いといえば、資金をけずられる恐れがあるので、分け前を最高に取るためには、「私たちは成功の一歩手前まで進んでいる」と微妙な発言をする。

-中略-

 少なくともこの方向は、政府機関が医学界の半自由人たちに命じている研究テーマとはまったく別の展開方向である。
摩訶不思議で複雑怪奇な合成化学薬品だけの創造に専念して、自然の偉大さを無視し、国民の大切な税金を無駄使いし、癌患者はそのテストの実験動物に供せられている。
このようなテストは癌を治す正道とはいえない。
多数の患者は彼らの思い通りに毎年テストされ、死の行進をさせられている。
 こんなテストこそ元気な研究者が自分の身体を使って実験してみればいい。
 FDAおよび医学専門家がコントロールしている現代医学の「倫理のおきて」のもとに、このように患者が癌に苦しみ抜いていて、男でも女でも実験台の上で泣いて訴えている姿こそ、ショックであり大変なことなのである。
患者たちは試験薬の実験をされるだけでなく、限られた「まったく見当ちがいの薬剤」を与えられて、助からない状態に拘束される事実が問題である。
希望のない薬を飲まされて死んでいった人たち

-中略-

-中略-

一般の市民たちは科学の名のもとに疑いもせず、犠牲にされているし、一種の拷問や殺人を受けている現代の法律の深い奥底がのぞけよう。
 こんなことを医学の専門家やその関係者が異議も申し立てず、泣き寝入りしているのは誠に悲しいことである。
 FDAは、殺人的医薬を広範囲に投薬させたり、すすめたり、資金援助をしているが、他方ではB17の実験を禁止していることは大きな損失であり、また大変な侮辱でもある。
 B17は少なくともその毒性は"1000分の1″と少ないのに、FDAはB17の安全な証拠がまだ実証されていないといって、医師の自由な投薬をさえ禁止している。
FDA自身が公認した制癌剤こそ安全であると証明されたものはないし、逆に大部分が安全でないと立証されてきている。
 ところが、アメリカ癌協会はB17を”謀殺者の出現"と断じ、使用しても”無効だ"とキメつけているのである。
事実は逆に、この連中こそ謀殺者で、価値なき非実証的なことを進めていると断ずベきであろう。
ここで、B17と三大療法との治療成績をみてみよう。
三大療法の生存率は、わずか7.5%にすぎません。
これには、勿論、本当の早期癌が含まれていますので、進行した癌、転移のある癌はほとんど助かる見込みはありません。
一方、B17はどうでしょうか?
B17の治療を受けられる患者さんは、三大医療でもはや打つ手がないと宣言された方ばかりです。
これほど進行した癌患者さんの治癒率は、コントレラス博士は15%と述べられています。
これは、実に驚くべき事です。
生存の望みのない患者さんから15%もの生還者がいるのです。
より早い時期に治療を開始すればこの治癒率は更に増加することでしょう。
 そして、B17は癌予防にも100%の力を発揮するのです。
B17を多く含む食べ物を摂ることで、癌予防が実現します。
 このようなB17に対する迫害の歴史をもつアメリカでも、つい最近2003年、とうとうブッシュ大統領が癌に対する代謝療法を公認し、これに関する研究委員の1人に、これまで頻回に登場してきたコントレラス博士を任命したのです。
 こうしてみると、我が国はアメリカに追従していながら、肝心な所では追従していないのです。
なんという不思議。
アメリカが1978年のマクガバンレポートをきっかけに、食料バランスの見直しを進め、様々な禁止食品を提示しています。
アメリカでは、マーガリンは禁止!!されているのです。
そして、これらの情報は決して大々的には取り上げられることはありません。
メタボの検診が一体なんの役に立つのでしょうか?
メタボを防ぐために既に明らかになっている食事の変更こそ、大々的に押し進めるべきことであるはずです。
この延長線上に、癌を予防する食事が見えてきます。
 そして、今回取り上げてきたB17という癌治療の決め手ともいえるビタミン療法にスポットをあてる必要があるのです。
さて、この本もいよいよ最終章です。
第11章からの引用です。

     第十一章  統計上の比較
 あらゆる項目で癌を分類し、統計をつくり上げる現代主流派の人々に反して、B17療法の側はそんな統計などは軽視する。
それでは、B17療法には信頼性がないように思われがちになり、悪くとれぱ、B17論者には確固たる根拠がないのかと思われる。
しかし、よく分析してみると、その理由は分かるし、誰でも肯定できよう。
 まず第一に、統計資料は「有意差」を示す比較資料が必要である。
すなわち、B17を与えない対照群をつくる必要がある。
いいかえると、B17療法を確信する専門家は患者に治療を依頼されたとき、B17療法と現代主流派の治療との両群をつくって、統計をとらなければ正確な比較にならない。
 これではB17療法の医師たちまで、殺人者の一味になってしまうので、まず「第一の理由」として、こんな統計には絶対に参加はできない。
 B17療法の医師たちは、主流派医学の治療で、すっかり悪くなってしまった患者たちが、最後の望みをかけてやってくる実情をよく知っている。
統計のために今までの治療法を続けさせるのは、焼け火箸を人の身体に繰り返し当てて火傷させながら、痛いか痛くないかと尋ねるようなものである。
 人を救うのが先決であり、統計試験をやろうという考えなどもっていない。
ひたすら、B17療法に専念する。
そうじて、B17療法で治ると、現代主流派は偶然の自然治癒だとか、現代制癌剤の遅延効果だと解釈しようとする。
 第二の理由は、対照群をつくったところで、それが重要だとは信じていないのである。
癌の発生個所、転移の度合い、食事の状況、遺伝的体質、感情の状態、年齢、性別、そして、全体の健康状態、薬物摂取の経歴、環境、その他の因子が多種多様であるから、統計は無益なものになってしまう。
癌の統計はあてにはできない
 クレプス博士は、こんな統計は無意味であり、科学的立場からも真実を立証するものではないと、統計に参加することを何回も拒絶している。
クレプス博士は、数字だけにこだわる人は関連する科学的思考を理解していないことを示すようなもので、それは、呼吸したから生命が助かったと判断して、その例証を集めて酸素の価値を立証するようなものだといっている。

-中略-

現代医学主流派とB17療法の統計比較
 1972年5月5日、フランク・J・ロ-シア博士は国立癌研究所の部長として、ホワイトハウスで記者会見したとき、癌療法研究に関して国際協力計画についで述ベた後、現行の外科療法、放射線療法および化学療法の成功率について語っている----
 たとえば、癌患者の100人中、15%は極めていい結果を得ていて、そのうちの最低50%は5年間は生存し続けている。
 この発言を分析してみると、最高の延命率はわずか7.5%であり(15%x50%=7.5%)、しかも、この中には現代主流派の治療を受けずに延命している人も含まれている。
だから、現代主流派の延命率はもっと低くなろう。
しかし、ここでは、この7.5%を額面通りに受け止めることにしよう。
 B17療法と比較するために、前の2つの統計を平均してみると、癌治癒率というより延命率は約20%となろう。
これでも控え目だと考え、疑わしい点までも有利にみることにして、さらに5%を加え、「25%の数字」にしよう。
この数字を基礎にして、癌患者を3つの型に分けてみると----
(a)病状進行あるいは末期の場合
 癌の転移が2カ所またはそれ以上に進んだ患者で、外科手術、放射線療法、化学療法も効果がなく、医師が絶望だと宣告した者。
(b)中間の症状の場合
 もう少しのところで、癌の転移が起こる時期であり、その直前に発見された患者。
癌は局部的に限られており、また、増殖がゆるやかなものであり、まだ現代主流派の治療法でも効果があって、癌を抑えることができそうな者。
しかし、皮膚癌はこの中から除く。
(c)現在健康な場合
 今のところ、健康状態は普通であり、臨床的には癌が認められない者。

-中略-

 さて、B17療法の記録は、前に何回も述ベてきたが、B17療法を求めてくる患者の大部分は、末期癌の患者である。
その時からB17療法を受け始めるので、5年以上の延命率はそう高くないのはやむを得ないし、驚くこともない。
ただ驚嘆すベきことば、こんな末期癌の人でも助かる者が出てくることである。
末期癌の人でも助かるB17療法
 メキシコのコントレラス博士は、B17を長く治療に使ってきた数少ない医師の一人であり、
5年以上の延命について語る資格を備えているが、「末期癌でも実に約15%の患者が5年あるいはそれ以上延命し得る」と報告している。
 わずか15%というのは決して満足できないが、主流派の延命率0.1%にくらべれば驚異的な比率である。
特に勇気づけられるのは、B17を3年あるいは4年と使った医師たちが、5年以上の延命率を15%よりずっと高率に約束していると博士が付言している点である。
しかし、ここでは比較のために控え目に、かたく押えた、低いほうの15%を採用してみよう。
 癌が遠くには転移しておらず、ゆっくりと広がっている場合は、B17療法によると約80%の長期延命率が期待される。
医師によっては、外科手術、放射線療法または化学療法で生命維持の大切な器官があまりひどく損傷されていなければ、85%の延命率になると述ベている。
 現在健康で癌が臨床的に見当たらない人は、平素からB17食を適量にとっておれば、ほとんど100%癌には無縁となろう。
今まで論じてきたことを整理すると----
長期生存率        (正統派療法)        (ビタミン療法)
  末期癌     0.1%         15%
  中期癌     28%          80%
  健康人     81%(放置)      100%(予防)
 癌の統計は、予見できない、また規定もしにくい要因に支配されるので、
ごく一般の参考になる程度であることを、もう一度指摘しておきたい。
そのために、特殊な状態にある特殊な人にこれを適用すると大きな誤りを犯しやすい。
この数字に含まれる資料は、年齢、性別、癌の発生場所、悪性の度合いなどによって大きく変わる。
ことに中期癌と末期癌の区別はつけにくく、中間に灰色の領域が必要かも知れない。
しかし、統計はどうしても必要な人々のために、できる限り正確を期すようにしている。
しかも、正統派の療法にあらゆる有利性を織りこんでみても、無視できない2つの治療法の差は強い印象を与えるであろう。
承認医薬の結果の反省
 医師たちは以上の事実に気がつき、癌の治療にビタミン療法を試み始めているので、何か自分が「前もって合意された薬」の犠牲者でさえあると気がついてきている。
 「合意の医薬」とは医師を管理して、患者を傷つけたり、だましたりしていないのだと信じこませることであり、一般の医師の監視には専門機関、病院のスタッフ、政府機関に働く医師たちが最適の人として担当している。
 この正統派の治療法は、まったく役立たずで有害でさえあっても、この「合意薬」をどの医師でも使うように要求されているのである。
どれほど多くの患者が生命を失っても、そんなことには関係なく、同じ療法を行い、同じ悲劇的結果を招きながら、仲間意識のもとに医者の職業的立場は支持される。

-中略-

手術もせず放射線や医薬(制癌剤など)をすすめないということは医師にとってよほどの勇気がいる。
 もし患者が死んだ場合、その親類縁者は、担当医師が正しい処置をとらなかったからだと
告訴し得ることを知っている現在では、なおのことである。
現在のように、癌の真の性質にまったく無知な環境のもとでは、どの医師でも、手術、放射線、医薬の恩恵があろうとなかろうと、患者はどのみち死亡したであろうことを説明し、判事や陪審員たちを納得させることは不可能に近いだろう。
 特に、アメリカ癌協会のスポークスマンが証人台に呼ばれて、現代主流派の治療法で150万人もの人が助かり、生存している統計を陳述したりするのを想像すると、なおさらのことである。
だから、医師たちは自分の判断や良心に従って行動できなくなる。
 最も激しい外科手術とか、毒性の激烈な薬剤をやめて、無害なB17を処方箋に書くと、大きなトラブルにあわなくてはならない。
非常に勇気のある人を除いて、大部分は大勢に流されて合意薬を使う。

-中略-

 クレブス博士は、中国の祈祷師の道具のほうが、正統医学派の治療法と同等かあるいは、もっとましだとまで述ベている。
しかも、これは単に冗談でいっているのではない。
 すなわち、何もしないほうが、放射線や薬物毒の副作用を患者たちが受けなくてすむからである。
誰もが腫瘍を除いてしまえば、癌が治ってしまうとは期待できないのであり、
腫瘍は、癌という病気が起こした結果であって、その腫瘍を取り除いても、癌という病気を除去したことにはならない。
すなわち、誰もが患部を焼き切ったり、手術で除去したからといって、慢性的な栄養欠乏病を完治することはできないのである。

 -中略-

むしろ、そのような間接的な科学知識や技術ではなく、正しい解答は足元にあり、それはなんと、リンゴの種の中の単純な成分にあったといずれ認めることになろうとは、何ともやり切れない人生経験ではなかろうか。
なぜ、もう少し自然の秩序に従って、長い人類の歴史の中から、正しい解答を求めようとしないのであろうか。
 我々が、昔の治療の歴史を振り返って、頭骸骨や流血の呪いとか、また、犬の毛、鳶鳥の油、トカゲの血、古いインディアンのキッカポジュースなどを「特効薬」としていたと、今日では面白がってからかっているが、それとまったく同じように、次の時代の我々の子孫が現代をどう回顧するだろうか。
今は医学界に正統派治療法として、まかり通っているが、役立たずの手術とか、放射線とか、有毒制癌剤のことを、随分と野蛮なことをしたものだと、驚きいることであろう。

http://www1.ocn.ne.jp/~hana-ran/B17-1.htm より転載